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つうかあ 第七話 『Side by Side』 解説 / 感想

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つうかあ 第七話 『Side by Side』


 構成上のポイント


  ・ まりあとゆりあの核心を描く
  ・ まりあとゆりあのあるべき関係を描く
  ・ 清涼剤としてギャグを多めにする
  ・ 事故の後に説教がましくならないように、一瞬だけ強く叱った後は直ぐにギャグで笑い飛ばす
  ・ 最終話でのゆりとめぐみの逆転勝利を必然たらしめる伏線を追加


 伏線&前振り  伏線……後になって意図が判明する布石 / 前振り……段階を踏んで繋がりを滑らかにする為の布石

  ・ 突然の三人乗りで、打ち合わせも無しに難所のコーナリングを完璧なまでに処理するゆりとめぐみ
  ・ めぐみが過去の話をそれとなくしている (これは最終話の回想でも使われました)



演出など:


<作画的演出:不均衡(遠近)>
広角気味のパースで、手前にいるゆりあが大きく視えます。
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<脚本的演出:危機> 二人の関係がということです。
+ {<作画的演出:衣装> = <構成:小道具>}
短くなっても、子供時代のように髪留めは付けられるはずです。これによって更なる不均衡が生じています。
髪型が小道具であるのは言うまでもありません。

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<作画的演出:不均衡(表情 + 所作)>
誰かを心配する時、これまでゆりとめぐみの表情はほぼ同じでしたが、
今回はまりあとゆりあのズレを象徴するかのように二人の表情や所作も割と異なっています。
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<作画的演出:不均衡(アングル)>
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<脚本的演出:危機> 二人の関係がということです。
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<作画的演出:不均衡(遠近)> 広角気味のパースで、手前にいるまりあが大きく視えます。

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<作画的演出:不均衡(アングル)> ただし、このフレームとアングルは、他の回では特に意図が無い場合にも用いています。
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<構成;小道具>
コンテの切り方による構成も、脚本における構成の一つとして個人的には扱っています。
高根カーブをさりげなく視聴者の意識に刷り込んでいます。


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<作画的演出:象徴 (ボロボロのマシン = まりあとゆりあの関係)>
※ 本作限定の同一関係です

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<作画的演出:不均衡>
斜めの天井を横から見せることで、均衡が崩れています。不安定さを演出。
次のカットからは一部、大きさ(遠近)の均衡も崩れています。
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<脚本的演出:真実の劇的発露>
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<作画的演出: 衣装 + 色 + 対比>
“男の子”と言っていましたが、実際は青年でありそれなりに個性が確立された大人の男性です。
先にも述べましたが、ここでは無個性を象徴する白との対比となっています。ワンピースも幼い印象を与えています。

この男性は当て馬として役割を果たしているので、百合的には無害です。
外見以外の情報から、二人が別人だと判断することは可能ですが、区別が出来てしまえば恋に発展しかねない為
男性の描写はこの程度にとどめているのだということが理解されます。
なぎさ達が絡まれたレディース事件もそうですが、脇役に余計な情報を付与する必要はありません。
限られた時間の中では、本質を描くことが重要になってきます。
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<脚本的演出:危機 + 対決>

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<構成:前振り>
三人乗りという突然のアクシデントにも関わらず、コーナリングに対応し切るゆりとめぐみ。
この応用力も最終話での逆転勝利における要因の一つです。
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めぐみ「あ~リアブレーキ擦ってディスクが過熱したんだ、ドライバーに慣れてないとやっちゃうことあるの」

<構成:前振り>
最終話で、二人が初心者の時の回想でゆりがやってしまいました。
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<脚本的演出:愛情>
ここでは友人としての愛が込められたビンタ。アンジュではアゲハがマユカに、紗夜と天音がステラに、
ナイアがアインスに。本作ではなぎさといずみが、ゆりとめぐみが互いにしていました。ビンタはもはや伝統です。
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ギャグっぽくしてカムフラージュしていますが、ゆりとめぐみの言葉は
無理に二人が異なる人間になろうとしなくても善いのだという事を間接的に示しています。

<脚本的演出:和解>
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<作画的演出 : 背景 / 記号 / 象徴(日の出=再生)>
失恋の際は夕方で太陽は沈んでいきましたが、
日の出によって二人の関係に再生がもたらされた事を象徴しています。
マシンはまたも傷ついていますが、太陽の光を強く反射していて、最初のクラッシュ後よりも輝きを放っています。


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<作画的演出:均衡
/ 記号 / 象徴(絡み合った指=愛情)>
これまでの箇所では、繋がれていたのは片手だけです。
両手を絡ませることで、他の人間が二人の間に入り込む余地がないほどに
繋がったのだということを演出しています。


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<構成:小道具> + <脚本的演出:和解> + <作画的演出:構図 / 記号>
前の第六話ラストでのカットと同じ場所同じ構図です。記号的に用いることで違いが浮き彫りとなります。
難所を乗り越えることで、二人の関係が理想的なものになった(戻った)事を演出しています。
言葉による表面的な和解ではなく、アクションでそれを示すことが大切です。




感想:


 他者からの影響もあるとはいえ、元々一つであったものが別れるべきではないとして、
 二人の関係は描かれました。
 
 二人が一つになってしまっては互いを愛せないという、『アンジュ・ヴィエルジュ』の
 カレンとセニアへのアンチテーゼにも思えます。
 いや、そうではありませんね。一つであってもなくても互いを愛せるということでしょう。

 第四話の回想でコーチが語った通り、“お前達はお前達の関係を築け”という言葉が響いてきます。





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作品解説
第一話 『Exhibition』 解説 / 感想
第二話 『Shakedown』 解説 / 感想
第三話 『Practise』 解説 / 感想
第四話 『Swap Meat』 解説 / 感想
第五話 『Reverse Grid』 解説 / 感想
第六話 『Dual Purpose』 解説 / 感想
第八話 『Engage』 解説 / 感想
第九話 『Mad Saturday』 解説 / 感想
第十話 『Replay Log Data』 解説 / 感想
第十一話 『Blue Flag』 解説 / 感想
第十二話 『Ladies, Start Your Engines!』 解説 / 感想






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