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つうかあ 第二話 『Shakedown』 解説 / 感想

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つうかあ 第二話 『Shakedown』


 構成上のポイント

  ・ ちゆき&みさきペアに焦点を当てる
  ・ 後半まではみさきに問題があるように見せてミスリードを誘う
  ・ ちゆきの抱えているものは何なのだろう?みさきはなぜそこまで怒るのだろう? と、視聴者に疑問を抱かせる
  ・ トラブルを抱えたペア以外は同じ民宿に泊め、個別回が無いことを暗に示しておく
  ・ 第一話に続き、設定を適度に解説
   (音と匂いと熱が一番早いマシントラブルの警告であり、ノーヘルのメリットでもある。等)


 伏線&前振り  伏線……後になって意図が判明する布石 / 前振り……段階を踏んで繋がりを滑らかにする為の布石


  ・ ちゆきがみさきに好意を抱いているのを、微かな言葉の違いでさりげなく見せている
  ・ ゆりとめぐみが通じ合っていることをそれとなく示している



演出など:


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かなえ「ライバルが別居や言うてんで!」
    「別れるかも知れへんのやで?」
    「離婚の危機なんやで?!」
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ちゆき「まだ結婚してませんから」

つぐみ「まだってことはいずれ結婚するんですか?」
ひばり「式の予定はいつですか~?」
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<脚本的演出:愛情> + <構成:前振り>
縮小画像だと分かりにくいですが、ちゆきが少し赤面。“まだ”という二文字に好意が顕れて(あらわれて)います。
第三話ラストへ向けての前振りとも言えます。


このあいちゃんの脱力具合が妙にツボりました。
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<構成:ミスリード>
みさきがちゆきを見ようとしていないことで、みさきの側に問題があるように描かれています。


<作画的演出;所作 / 象徴 (後ろ=過去)>
ここでみさきが後ろを向いているのは、過去を思い出しているというのを視覚的に演出しています。
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<作画的演出:背景 + 色 + 構図>
背景を黒く潰すことで険悪さを演出し、フレーム効果で視線を導いています。


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<作画的演出:所作> + <構成:ミスリード>
後ろを向いて目を合わさないことが多い。みさきがちゆきを見ようとしていないように描かれますが、
実際は自分の抱えているものを隠していたのはちゆきの方だと後に判ります。


<作画的演出: 光 / 所作>
カメラ位置を逆光側にしているのは、強い影で二人の関係が善いものではないということをおそらく演出しています。
また、互いに信頼していない状態では、背中合わせというのは不和を感じさせます。
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<作画的演出: 表情 / 対比>
ちゆきみさきペアとの対比。二人の信頼感が感じられます。
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<構成:伏線> + <作画的演出:フラッシュバック>


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<構成:溜め>
この時点では、ちゆきの過去を視聴者に伏せておき疑問を抱かせ、真実が明らかになるまでの溜めを作っています。


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<作画的演出:所作>

相手を正面からジッと見据えるみさきと、目が泳いでいるちゆき。
問題を抱えているのはちゆきの方だということが解ります。
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<作画的演出:レンズ効果 + 象徴(目=心)>
クロースアップで目を大きく映して強調しています。
これまでにちゆきを見ようとしなかったのと併せて、実に劇的な効果を生み出しています。
目が泳いでいるちゆきは心を見せようとはしていません。みさきの側は心の準備が出来ています。


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<脚本的演出:危機>
二人の関係がということです。


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感想:


 第二話は第三話への準備回である為、ここまでで視聴を打ち切った方は非常に惜しいことをしています。
 面白くなるのは三話からだというのは、『アンジュ・ヴィエルジュ』の時と同様です。

 いわゆる美少女動物園を期待していた層は離れ始めたことでしょう。

 離婚の危機発言を受けて、ちゆきが“まだ結婚してませんから”と言っただけで
 私は視聴意欲が完全に回復しました、元々「アンジュ」のおかげで期待感が非常に高かったというのもありますが。

 脚本と演出のどちらも無駄が無く、過剰や不足もありません。こうした作りはオリジナルアニメならではの魅力ですね。
 特に第七話までは個人的には非の打ち所がありませんでした。ちなみに「アンジュ」の方は全話に渡って完璧な構成でした。

 八話も特に問題があるわけではありませんが、若干盛り上がりには欠けます。
 一話完結ですから、いくら技量があっても十分にカタルシスを与えるのは不可能でしょう。
 九話はギャグ回で既存カット多数
、十話は第一話の既存シーン多数。つまり、第八~十話で構成の勢いが削がれました。

 第十一話は第七話までと同じく完璧と言えるものでしたが、個人的に第十二話は決勝レースの時間が短すぎました。
 挿入歌から先は非常に熱い演出でしたが、他のペアの抵抗が少ない為、レースとしては少々物足りませんでした。
 ですが、ゆりとめぐみの絆が描れていたので、百合的には最高です。

 ラストでコーチの取り合いを始めたのは、正直に言って個人的にはイマイチでした。
 物語の最後は技巧を用いて視聴者に頭を使って理解させるのではなく、
 純粋に感覚と感情に訴えるシンプルなものの方が、私としては好きです。

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