
とかく問題点が多い、美点がそれを上回らない。
脚本・演出・スクリプト・システムが足を引っ張っていて、
最後までプレイする事が出来なかった。
まずシステム面について。
オートプレイ無し、ホイール下スクロール無し、
毎回クリックする必要がある為、指を酷使する。
次に脚本について。
シナリオはシーンを選択していく形である為、
構成がブツ切りになっていて、物語に集中出来ない。
というより、設定だけ作って投げているようにしか思えない。
これら(シーンの選択)は冤罪を晴らす為の推理にも繋がっていて、
概ね決まった通りにこなさないといけない。
素直に攻略サイトを見なければ、
オート無し・ホイールスクロール無しの原始的な仕様と相まって、
モチベーションを維持する事はおよそ不可能だろう。
三人称視点である為、感情移入はしづらい。
これによって、人物の設定というか紹介を最初に始めてしまう為、
どんな娘なのかと想像する楽しみを奪われてしまう。
文学気取りな所とギャグが合わさっていて混沌としている。
加えて一文が長く、所々語彙レベルが高めで、大変読みづらい。
続けて演出について。
スクリプトが今一つ。
ワイプ(画面転換の技法の一種)もバグったのかと思う様なタイプで、
キャラの登場も下から飛び出て来るようで違和感が強い。
最後に美点について。
背景と音楽は全く問題無い、立派な商業クオリティだ。
原画も小梅けいと氏が担当しているだけあって良い。
(但し、この当時の氏の絵は、まつ毛の量が多過ぎて違和感はあるが。
それと、主人公の顔は個人的には男にしか見えない)
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