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りりくる Rainbow Stage!!! 体験版 感想/レビュー

更新:

3/26 : 初稿
3/27 : 全体的に追記と修正
3/28 : テキストを抜粋。システムについて追記
3/29 : 更にテキストを抜粋。本稿の末尾に「後書き」を追記
3/30 : プレイ中との文言を削除。「結語」と「後書き」を一部修正
4/03 : 「脚本」項に加筆
5/01  :製品版到着



5/1追記:


予約していた製品版が数日前に到着。

圧倒的な物量。写真は撮っていないが、特典のタペストリーまである。
百合姫に掲載されていた絵等も収録されている。

ビジュアルブックを見ていると、若干ではあるが、
このシリーズを買い揃えたいと思わせてくれた。

しかしドラマCDとキャラソンを全て買おうとすると、三万程度かかる為、
新規の者にとっては敷居が高いと思われる。

私は声優ファンではなく、ドラマCDという媒体も好きではなく、
また本作におけるテキストの質が素人のSSを思わせるものであった為、ドラマCDを買うことは多分ない。

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前書き:


ミラーサイトが無く、体験版をダウンロードするまでにかなりの時間が掛かった。
発売日が延期して、クレジットカードに請求だけが来ている。(公式にて予約済み)

不手際が割と目に付くが、さしたる問題ではないだろう。

脚本は簡単に言うと、媒体は違うが「ゆゆ式」のような感じだろうか。視聴者を意識していない究極の日常系。
つまりは上級者向けで、筆者には荷が重過ぎた。

百合は遠くから眺めるだけで、キャラに対する深い感情移入は不要という方には良いのかもしれない。
ドラマCDを先に聴けば、それが補われるのだろうけれど。

絵柄は可愛らしく華やか。システムは一部を除いてほぼ完璧。

テキストは全体的に、ライターの手掛けた前作、『リリウム×トライアングル』とあまり変わらない。
驚くべきことに、二百行以上に渡って台詞だけがひたすら続く箇所まで存在する。

本稿最下部に、ワンシーン分のテキストを二つ抜粋した。
地の文だけでは演技や演出が無い為、文字だけで
単純にテキストの質を語る訳にはいかないが、ものには限度がある。

これを読んで心が躍り出すようなら、きっと本作に満足出来るだろう。
それは、作品に選ばれた証である。しかし何と不名誉な冠だろうか。




脚本:


シナリオに関して、筆者が懸念していた事が現実になっていた。
というのは、内輪ウケ全開で一見さんお断りな内容であったからである。

特に、ファーストシーンは内面描写も無いまま、多数のキャラが入り乱れて、
三十分近くの会話を延々と聞かされる事になる為、
この時点で読み手の精神的疲労は極度に達する。名前も顔も全然覚えられない。

以降は稀に独白を挟むこともあるが、情景描写は皆無。
しかし、後者は日常系作品なら特に問題ではないと考える。

シナリオの形式は群像劇で、感情移入量の大きいキャラはいない。
自己投影すべき主人公が存在しない為、作品世界に入り込む事が出来ない。
(この辺りの点は、拙稿百合ゲームにおける自己投影百合作品媒体小論を参照)

群像劇というものは、一本の木の様に物語を描くことであり、
本作においては、最も重要な幹が存在しない。折れた枝があちこちに散乱しているだけである。

新規のキャラがいるらしいが、旧キャラと立ち位置が変わらず、主人公の役割を果たしていない。
故に、物語に生命が宿らず、人形が喋っているだけの会話劇となっている。

無論その場合でも、ギャグが練られていればコメディとして受容出来るが、
個人的にはあまり笑える箇所は無かった。

特定の百合ではなく、“百合”という記号そのものが好きな場合は問題無いのかもしれない。

新規に追加されたはずのキャラでさえも、自分と一切関係の無い他人としてしか感じられなかった。
全てのキャラが、道端ですれ違うだけの人程度にしか見えない。愛着や親近感をまるで覚えられなかった。



システム:


ユーザーインターフェイスはほぼ完璧。

個別音量調整はもちろんのこと、右クリックにおける動作の指定まである。
(ウインドウ非表示、オプション画面、セーブ画面へ移行など)

更にマウスとキーボードの操作一覧が見られるのも親切設計だ。

スクリプトとしては、立ち絵を細かく動かしたり、桜の花びらが舞ったり、
まばたきをしたり、目をキラキラさせたりもする。
ワイプも星をあしらっていて、本作の作風を良く演出している。(画面転換の技法の一つ)

まばたきに関しては、賛否が別れる所だと思われるが、
筆者の感覚では、どちらかと言えば無い方が良い。その理由は、テキストを読んでいる最中に気になる為。
(過剰さが無ければ問題にはならないが)

唯一の欠点はバックログのスクロールが重いという点。
一度に一行くらいしか戻らない為、指を酷使する。

また、筆者の環境だけかもしれないが、オートだと
台詞を読み上げ終える少し前に、次の台詞に移行してしまう。

テキストボックスと文字色が同系色の場合、読みづらい事もあるが、
透過調整によって多少は緩和出来る。



結語:


ドラマCDを聴いていない為だとは思うが、何が何だかさっぱり解からない。

日本語自体は破綻していないが、構成力は皆無。
これまでに触れた百合ADVゲームの中で、最も劣悪なテキストだった。

製品版をプレイする事は無いかもしれない。

あのテキストが放つ瘴気の中で、理性を保つ
ことの出来る強靭な精神力を持った者、
その者がいつの日か現れ、本作の評価を決定付けるだろう。






テキスト:


冗長で締まりが無く、内面描写と情景描写を著しく欠いた、
極めて低品質のテキストであると言い切れる。

(ただし、3Dモデリングでキャラが動くような場合は例外で、
こうした場合のみテキストから人物の所作を省くのは有効である)


このまますぐに寮に帰っちゃうのも、なんかつまんないし……。

うん、ちょっと寄り道してこ~っと。

さ~て、まったくあてもなく来てしまった。

どうしよっかな~……。

遊乃「おや……あそこにいるのは……」

遊乃「あっ、やっぱり! なつきちじゃん!」

遊乃「おーい、なつきち~! やっほーひっさしぶり~!」

なつき「…………」

遊乃「お~い~! なっつきちてば~!」

なつき「……?」

遊乃「ね、こんなとこでなにやってんの?」

なつき「…………」

遊乃「えっ!? ちょ、なんで無視なのさー!」

なつき「え……誰だし……」

遊乃「いやいや、あたしあたし! 遊乃! 桜庭遊乃!
前に撮影の現場で、ちょっとだけ会ったことあるじゃん!」

なつき「……さあ?」

遊乃「ほら、小此坂44の、桜庭遊乃! ゆうのんだよ!

なつき「なにそれ、拳銃かなんかなの?」

遊乃「うん、ごめん、ユニット名はあたしが決めたんじゃないし……」

なつき「知らんよ」

遊乃「思い出してよ~!」

なつき「んん~……んあぁ~……あぁ~……」

遊乃「じゃあ、このキャッチフレーズならどうよ……」

遊乃「…………」

遊乃「みんな~、今日は来てくれてありがと~!
それじゃあ、あたしから自己紹介、いっちゃうよ~☆」

遊乃「Do You Know Me ? ゆうのんこと、桜庭遊乃ですっ☆
みんなのハート、桜色に染めちゃうぜっ☆


なつき「…………」

遊乃「これで思い出した!?」

なつき「だっさ」

遊乃「じっ、自分では気に入ってるの! ちょーぅ気に入ってるんだからっ」

なつき「ていうか、なんで前フリからだし」

遊乃「ノリとかテンションとか、いろいろ調整あるんだよ……」

なつき「んんぁ~~……なんか、見たことあるような……」

遊乃「だよね!? んも~、それなら早く声かけてくれればいいのに~!」

なつき「いや、全然気づいてなかった」

遊乃「またまた~。ほらほら、あたしって、結構目立つじゃん?」

なつき「悪目立ちって言うんだよ」

遊乃「ひでえ! んんもおー! な~つ~き~ち~!」

なつき「あぁぁ~~、う~ぜ~ぇ~、ぐいぐい来るなしぃ~……」

美諸
「……ねぇ、なっちゃん」

なつき「んぁ、なに?」

美諸「この子、誰? なっちゃんのお友達? なっちゃんとはどういう関係?
なっちゃんのなんなの? なっちゃんにとってはアリなのナシなの?」

なつき「え、ちょ、ちょ……ぐいぐい来すぎ……待って待って……!」

遊乃「えっと、なんていうか……仕事仲間で、友達でっす」

美諸「じゃあ、仲良し?」

遊乃「そうでーす」

なつき「えぇぇ~……」

美諸「そっか~、よかったよ~。 なっちゃんにもちゃんと、
お仕事関係で仲のいいお友達がいるんだね~」

美諸「ただのナンパだったら、がっちり拘束した上で通報してるところだったよ~」

遊乃「…………」

なつき「あーもー、いろいろめんどい……」

遊乃「な、なんでそんなそっけないのさ~」

なつき「ほら、あたし、うるさいやつ苦手だし」

遊乃「え、なにそれ、あたしそんなにうるさい?」

なつき「……うん」

遊乃「そっか、よく言われる!」

なつき「…………」

美諸「……ホントに、なっちゃんの、お仕事の時にできたお友達、なんだよね?」

遊乃「だよねっ?」

なつき「見知らぬ他人です」

遊乃「えーっ、ちょーっと、ちょーとぉ! 同じ雑誌に載ったよしみじゃんか~!」

なつき「……ちらっとだけだし。たまたまだし」

遊乃「同じ撮影スタジオにもいたことあるでしょ!」

なつき「そうだっけ……?」

遊乃「すれ違ったじゃん!」

なつき「あたし現場では無心だから」


遊乃「記憶まで無いの!?」

なつき「はぁ……めんどさパない……KUSOGA」

遊乃「言ってる言ってる」

なつき「おっと失礼KSG」


遊乃「って、言われてること同じでしょそれ!」

美諸「……ねえ、
遊乃ちゃん

遊乃「え、なに?」

美諸「もしかして……遊乃ちゃんって……」

遊乃「う、うん……!」

美諸「……なっちゃんの、ファンなの?」

遊乃「ぅえっ!?」

なつき「……ま~じか~」

遊乃「いやいやほらまぁ、あれだよその、戦友って言うか、仲間意識っていうかさ!」

美諸「つまり?」

遊乃「……まぁ……そうだよ。 雑誌見て、かわいいなって思ってさ……」

遊乃「それでなつきちのかわいさの秘訣を探ろうかなって思ったの」

遊乃「ほら、あたしってば意外と勉強熱心だからさっ☆」

なつき「自分で意外とか……」

遊乃「だから、なつきちの観察させてっ。魅力を探って、人気の秘密を取り入れたいわけ」

なつき「なんもないよそんなの」

美諸「なっちゃん、かわいいからだよ」

なつき「そんなことないし。全然ねーし」

美諸「かわいいよっ!」

なつき「お、おう……」

遊乃「その理由を知りたいんです! だから姉御! 頼む!」

なつき「あねご……」

なつき「……まあ、うん。ちょっとぐらいなら、いいけど」

なつき「むぐむぐ……」

遊乃「……で、結局さっきから食べてばっかなんだけど」

美諸「かわいいでしょ~」

遊乃「まあ、それはそうなんですけど」

遊乃「食いしん坊キャラは、あたしのイメージ的にどうなんだろう……」

なつき「んぐんぐ……はぁ……」

なつき「……だからあたしは、特別なこと、なんもしてないよ」

遊乃「くぅっ……上から目線かっ! 下からなのにっ!」

なつき「あたしの方が年上だしね」

なつき「それに、どっちかっていうと、みおの方が気合入ってる」

美諸「うん! なっちゃんをかわいくするためだったら、手段は選ばないよ!」

なつき「いや、せめて手段ぐらいは選んで……!」

遊乃「くっ……なるほど、強力なサポーターの存在がカギってわけか……!」

なつき「……これはなんの参考にもならないパティーン」

遊乃「うぅ~しゃーないかぁ」

遊乃「今日はいきなり声かけたのに、付き合ってくれてありがとっ」

なつき「自覚あるのかし……」

美諸「ううん、気にしなくていいよ~」

なつき「みおが言うなし……」

遊乃「ここはあたし持ちでいいからね。お礼っ」

美諸「え、悪いよ~。なっちゃんばっかり食べてたし」

遊乃「いいのいいの」

なつき「ん……じゃあまぁ、甘えておくとしよう」

遊乃「そだ、なつきち、メアド教えてよ、ニャインでもいいよ」

なつき「あ、個人情報保護したい派なのでちょっと」

遊乃「えぇっ!」

美諸「じゃあ、私のを教えてあげるよ~」

遊乃「え……どうも……」

美諸「これから、なっちゃんに連絡したい時は私を通してね」

遊乃「えぇ……」

なつき「マネージャーかなんかか……」

美諸「面倒見のいい幼なじみだよ~」

なつき「……おかん……」

美諸「んもーっ! なっちゃんってば~!」

なつき「って感じで。怒らせないようにね」


遊乃「り、了解……」

とりあえず、いっこ学んだ。

遊乃「そんじゃ、なつきちも美諸さんも、まったね~

美諸「ばいば~い」

なつき「ごち~」






……そう、だよね。人それぞれで、いいんだよね……。

珠季「へぇ~、そっかぁ。おばあちゃん、いいこと言うね」

沙恵香「……はい」

遊乃「あっ、みっけ!」

遊乃「さえちゃん~、なんとか忍法で助けてよ~!」

沙恵香「……高月流忍術、ね。私はこだわらないけど、おばあちゃんには怒れちゃうよ」


遊乃「てか今言うけど、忍者って、アイドルのあたしよりキャラ立ってない?」

沙恵香「別に、キャラ作りのためにやってるわけじゃないんだけど……」

珠季「忍術……? 沙恵香さん、一体何者なの……!

沙恵香「え、えっと、まぁ……祖母が教えてくれる、習い事みたいなものです。
体力作りとか、勉強法とか、精神集中とか……」

珠季「へぇ~、そうなんだ~」

沙恵香「あ、それで、助けてって?」

遊乃「今日提出のノートどっかいっちゃった!」

沙恵香「捜せと……」

珠季「んもぁ、ゆうちゃん、なにお友達に迷惑かけてるの~?」

遊乃「そんなにはかけてないよ!」

遊乃「あ、そうだ! それよりもたまちゃん、さっきの授業!」

珠季「えっ、どうだった? 何か変じゃなかった?」

遊乃「当てないでよ! あたし宿題やってないんだから!」

珠季「こっち見てたから当てて欲しいのかと思って」

遊乃「いじわるだぁ!」

珠季「愛情だよ、ていうか宿題はちゃんとやってこようよ。威張って言うことじゃないよ」

遊乃「ごもっとも! でも納得いかないのっ」

遊乃「昨日は、お仕事から帰って、そのまま寝ちゃっただけだし……」

珠季
「わ、わたしだって……もっと、納得のいく授業、したいんだからね……っ」

遊乃「たまちゃん、昔からぽにゃにゃんってしてるから、どうだかな~」

珠季「うぅぅ~……!」

珠季「昔は、わたしのあとくっついてきて、引っ込み思案でちっちゃくて、あんなかわいかったのに~っ」

珠季「最近は、わがまま小悪魔~、って感じっ」

遊乃「そう? じゃあわがまま言う~! ほら、行くぜー!」

沙恵香「えっ、ちょっと遊乃……!」

珠季「あっ、ちょっと待ってよ、二人とも~!」

珠季「それじゃあ、授業はここまでで~す」

珠季「……ほっ」

遊乃「いよーし! 生徒との親睦を深めるために、一緒にお昼食べようぜ~!」

珠季「うんっ、勿論だよ。早くみんなと仲良くなりたいし」

遊乃「場所はどうしよっか。食堂にする? それとも、せっかくお天気いいから、上か中庭って手もあるね」

珠季「そうなんだ~。 どうするの?」

遊乃「とりあえず、中庭かな。みんなに訊いてみるか。うん、みんな誘ってくるぜ~!」

彩愛「あー、お腹空いた~。激ペコぽんぽん丸だよ~」

珠季「ほほ~う、みんなお弁当かわいいねぇ」

遊乃「たまちゃんはお弁当、自分で作ったの?」

珠季「うん~、一応ね~。 でもあんまり凝ったことはできないから、ちょっと恥ずかしいな~」

陽奈「え、そんなことないですよ」

珠季「でもほら、玖雅山さんのお弁当とかすごいよ」

アリス「あ、これは……」

彩愛「確かに! アリスのお弁当はいつもおいしいんだよね!」

彩愛「先輩の愛が詰まってる感じがするっていうか、その愛をお裾分けして欲しいっていうかさ~」

アリス「いいわよ……いっぱいあるし。はい、どうぞ」

彩愛「おお! ありがたい! いやー、悪いねー!」

陽奈「も~、彩愛ちゃんてば、いつもアリスちゃんのお弁当取っちゃって~

彩愛「取ってないよ、分けてもらってるだけ。 あ、陽奈のももらうよ! もちろん!

陽奈「そうじゃないよぉ……」

アリス「
陽奈ちゃん、気にしなくていいからね

陽奈「う、うん……」

伊吹「うふふ……私の愛情が、こんなにも後輩たちに求めらているだなんて……♪」

彩愛「あ、でもお弁当だけでいいんで! ぁむ、もぐもぐ……!」

伊吹「ぁん、つれない」

アリス「あんまり食べると太っちゃうかもだし……」

伊吹「おいしいから大丈夫ですよ~」

彩愛「もぐもぐ、もぐもぐ、んん?」

伊吹「いや、後でいいよ」

珠季「ところで、玖雅山さんの隣に、いつの間にか現れていたメイドさんは一体……」

伊吹「あ、私のことは、お嬢様の付属物だとでも思っていただければ」

アリス「クーリングオフは利かないのかしら」

伊吹「ぁん、だめぇ! 期限はとっくに過ぎていますので!」

珠季「……校則や風紀的には、大丈夫なの……?」

沙恵香「はい、一度検証したことはあるんですけど、特別問題でもないかな、と」

沙恵香「あとは、心意気とかで押し切ってる感じです」

真優「あまり深く考えない方がいいと思いますよ」

珠季「? そうなんだ……?」

珠季「玖雅山さんは、ホントにお嬢様なんだね~

アリス「ふ、普通です……」

沙恵香「うん、そうだよね。自分では普通だと思ってても、
まわりからそうじゃないって言われて、納得いかない時あるよね。わかるよ!」

アリス「は、はい……?」

遊乃「伊吹ちゃん先輩は、十分特別だと思うけどな~」

伊吹「あら、嬉しいっ。 誰かの特別になれるって、素敵なことですよね!」

伊吹「お嬢様からは愛され頼りにされて、
真優さんにも悩みを相談されたりして☆

真優「ぶふっ……!」

真衣「わ、大丈夫?」

真優「そ、そんなこと、してませんからね……///」

伊吹「そうでしたっけ……?」

真優「んく……はぁ……お茶、あったかいのにしとけばよかったかも……」

真衣「買ってこようか?」

伊吹「あら、よろしかったら、あったかいお茶もありますよ~」

遊乃「おお、さすが。メイドっぽい!」

伊吹「屋外ですし、まだ肌寒い日もありますからね~」

伊吹「あ、お嬢様も、いかがです?」

アリス「うん、もらう。ありがと」

伊吹「はい。ちょっと待って下さいね……ふ~、ふ~……」

珠季「へ~、優しいんだね~」

アリス「そんなんじゃないですよ……」

伊吹「ふ~、ふ~、ふ~……」

アリス「…………」

伊吹「ふ~、ふ~……」

アリス「……もうよくない?」

伊吹「ふ~……はぁ、はぁ……!」

アリス「ほらぁ! ちょっと!」

伊吹「あ、いえ、すみません、ただの息切れです! ふ~、ふ~!」

アリス「だからもういいってばっ」

伊吹「いえいえ、熱いとやけどしちゃうかもしれませんから」

アリス「もうっ、子供扱いして……///」

珠季「ふふっ、おもしろいねぇ~」

アリス「仁篠先生にも笑われちゃったじゃない……」

彩愛「あ、ねね、先生せんせ~」

珠季「ん、なぁに?」

彩愛「先生のこと、珠季先生って呼んでもいいですか?

珠季「えっ! うんうん、いいよ~、親しみやすい感じで呼んで呼んで~♪」

彩愛「やった~。先生を名前で呼ぶなんて……なんだか仲良しな感じがしていいね!」

珠季「えへへ、そっかな~」

彩愛「あんまり先生っぽくないっていうか、親しみやすくていいなって」

珠季「え……先生っぽく、ないかな……」

真衣「あ、ちゃんと先生してると思いますよ!」

陽奈「先生だって、まだ大学生なんですもんねっ」

珠季「う、うん。ちょっと前まで、単位取るの必死だったんだよ~。
ずっと先生にはなりたかったけど、勉強は得意じゃないんだよね~」

遊乃「どこで道を誤ったの?」

珠季「失礼な! まだ道半ばだよ! 誤ってないよ!」

遊乃「今から引き返すというの選択肢もなくない?」

珠季「ないよ! ない!」

遊乃「そっか……」

珠季「え、なに、何が不満なの?」

遊乃「なんでも~」

遊乃「それよりさっきの授業さ、黒板の字、誤字ってたよ」

珠季「えっ、うそ! また!」

沙恵香「あ~」

真優「黙ってたのに……」

珠季「わぁん! 恥ずかしいよー!」

遊乃「国語の先生なのにね」

珠季「漢字は、苦手なんだよ……」

珠季「あっ、でも、ことわざや慣用句ならちょっとマシだし、好きな文学を鑑賞したり、
口頭での表現や、作文なんかもそこそこ得意だよっ」

沙恵香「それって、先生としては……」

珠季「うぅ……」

遊乃「てか、なんで国語の先生?」

珠季「文系だから」

沙恵香「はあ……」

珠季「高校の時、地学取りたいからってだけで文系選んで、その流れかな~」

珠季「だから、その代わりってわけではないけど、天体とかには詳しいよっ」

遊乃「あ~、なんか星とか、そういうの好きだもんね」

珠季「うん、気象や地質も好きは好きだけど、やっぱり星が一番かな~。
天体って、見てるだけでも楽しいんだよ~」

珠季「それぞれの天体を観測するのは勿論だけど、星座もきれいだし、
それぞれの天体や星座にまつわるお話なんかもおもしろいし~」

珠季「流星群はあの放物線を見られるだけでぐっときちゃうでしょ、
周期群を観測できるタイミングはテンション上がっちゃうよねっ」

珠季「それに昼間でも観測できる天文現象もあって、金環日食とか、
初めて観測した時はちょっと感動したな~」

遊乃「へー、なにそれ、和菓子かなんか?」

珠季「んもー!」

遊乃「いやぁ、語り出したな~と思ってさ」

珠季「あ、ごめんめ、つい……」

真衣「じゃあ、理科の先生とかは?」

珠季「……ほか、苦手なの。特に生物が無理。カエルきもちわるい……」

彩愛「ピンポイントだなぁ」

遊乃「子供みたいな理由だね……」

珠季「大人ですっ!」

アリス「大人」

陽奈「大人……」

彩愛「……おとな?」

珠季「えっ、なんでみんなもやっとしてるの?」

伊吹「失礼ですけど、先生って、おいくつでしたっけ」

珠季「21ですけどっ」

伊吹「先生は合法ロリ枠でしたか」

珠季「へ? なにそれ、なんかやだよ!」

伊吹「まぁ、私はたとえ違法であっても、お嬢様一筋ですけどねっ」

アリス「一刻もはやく捕まれば?」

伊吹「うふふっ♪ 私のハートを捕まえられるのは、お嬢様だ~けっ
?

アリス「捕まえた後は保険所行きね」

伊吹「やあん! せめてキャッチアンドリリースでお願いします!」

珠季「まぁ、わたしもね、二十歳過ぎたら、もう大人だなって思ってたんだけどね……
意外とそうでもなかったよ」

遊乃「また~たまちゃんってば、ぼけちゃって~」

珠季「ぼけてないよぉ!」

沙恵香「そういうのは、積み重ねだと思いますから。焦らなくていいんじゃないでしょうか」

珠季「おお!」

真衣「師匠が言うと説得力ありますね!」

沙恵香「そうかな……おばあちゃんが言ってただけなんだけど……」

真優「そういえば、その師匠ってなんなのよ」

真衣「高月先輩に、修行つけてもらいたくてさっ」

珠季「あ、忍術だっけ」

真衣「えっ! あれ、忍術だったんですか!? ますます教えて欲しくなりました!」

沙恵香「いや、えっと……そんな、楽しいものじゃないし……手品みたいなものでもないから……」

真衣「だめなんですか?」

沙恵香「私が人に教えられることなんて、特にないから……」

真衣「そっか~、残念」

遊乃「まあまあ、さえちゃんさ、このネタ掘り下げられるの、あんまり好きじゃないんだよ」

沙恵香「遊乃……!」

遊乃「でも、さえちゃんが忍術で色々できるの、あたしは知ってるんだけどねっ!」

沙恵香「遊乃……っ」

真優「うちの妹がうるさくて、ごめんなさいね」

沙恵香「ううん、いいよ」

沙恵香「それより椎名さん、真衣くんの話が一通り終わるまで、待っててあげるんだね。優しい」

真優「えっ……!」

真衣「やっぱ見抜かれてる!」

真優「うるさいっ……///」

沙恵香「あれ……なんか、変なこと言っちゃった……?」

真優「ううん、なんでもないわ……」

伊吹「うふふ~、お茶のおかわりどうぞ~」

真優「ど、どうも……」

遊乃「……伊吹ちゃん先輩も、ご飯食べてる?」

伊吹「ええ、いただいてますよ~」

遊乃「なんか、さっきからお世話してばっかりだからさ、あたしがメイド代わってあげるよ」

伊吹「え……?」

遊乃「ってことで、頭のそれ、ちょっと貸してもらってもいい? あたしもつけてみたい!」

伊吹「えっ……こ、これは、ダメです……」

遊乃「なんで?」

伊吹「メイドカチューシャなしで、エプロンだけなんて、そんな中途半端な格好……恥ずかしいですっ」

遊乃「あっはは、なにそれウケる~」

沙恵香「遊乃……それ冗談じゃなくて本音だよ、多分」

遊乃「えっ!」

真優「いやいや、お姉ちゃん……」

アリス「だから、変な格好するの、やめなさいって言ってるのに……」

伊吹「だ、だってぇ……///」

陽奈「……織部先輩、実は照れ屋さんなんだね」

彩愛「どういうことなんだ……」

真優「師匠は人の心まで読めるとは~……」

沙恵香「いや……ただの観察、だから……」

沙恵香「でも……余計なこと、言っちゃってるかな……」

珠季「ううん、まわりのみんなのこと、ちゃんと見てるってことだもん。それはいいことだよ」

沙恵香「そう、ですか……?」

珠季「うんっ」

彩愛「じゃあ、あたしと陽奈の相性とか、わかりませんか!

陽奈「あっ、彩愛ちゃんっ……///

沙恵香「えっと、占いとかじゃないから……」

珠季「星占いの本だったら、持ってるよ~」

彩愛「へぇ~、星占いかぁ~。なんかいいですね!」

珠季「ふふふ~。 結構詳しいやつなんだよ。明日持ってきてあげるね」

彩愛「わーい、ありがとうございます!」

彩愛「なんかもう、このまま珠季先生に担当とかやってほしいな~

彩愛「ちゃんと親身になって相談とか乗ってくれそうだし、宿題とかも大目に見てくれそうだし!」

珠季「ん~……わたしは、生徒の味方だよ。 どんなことでも応援するっ」

珠季「だけど、宿題は自分でやってきてね~」

彩愛「へ~い……やっぱだめか~……」

遊乃「あははっ、そりゃそうでしょ~」

珠季「ゆうちゃんもだよ~」

遊乃「……はい」

沙恵香「あ、予鈴鳴っちゃったね」

遊乃「うう~、もう昼休みお終いかぁ~! ぼちぼちいきますかね~」

珠季「みんな、今日はお昼誘ってくれてありがとうね」

真衣「いえいえ~」

彩愛「また明日もいいですか!」

珠季「うん、喜んで~♪」

みんな「ごちそうさまでした~」

 


後書き:


あまりのテキストの質の低さに、思わず天を仰いでしまった。

主よ、どうか彼の者をお赦し下さい。彼は脚本というものを知らないのです。






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