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いつかのメモラージョ ~ことのはアムリラート~ 感想/レビュー 草稿


◆序文:
(注意点、心得)


本作は前作の続編というよりは、大型拡張コンテンツとでも呼ぶべきものである。

本作の正式なタイトルは、『いつかのメモラージョ ~ことのはアムリラート~』であり、
副題に“ことのはアムリラート”と付せられていることからも、色々と感じ取れるだろう。

“続編なんだけど続編ではない”
“アムリラートとメモラージョがくっついたら、一つの話になるようにしたかった”
というシナリオライターの発言にある通りである。

不完全ではあるが、「シナリオ簡易解説」を行った。
(もし次回作が発表されたら、改めて解説記事を書き上げるかもしれない)

物語を楽しむには、本シリーズは割とハードルが高い。
情報の出し方が少々変則的であり、関係性が割と複雑である為。

とは言え、過去編は標準的な構成であり、素直に物語を楽しめるだろう。

どのルートを正史とするかは人それぞれだが、
今作によって、前作を含めて
物語の価値は引き上げられた。

普通、プレイヤーは、<前作 → 今作・未来 → 今作・過去・和訳あり>の順でプレイしていくことになる。
(過去編は、ゲーム内で選択時に和訳ありが推奨されるようになっている)

しかし、十分にこのシリーズの物語を楽しむには、
ルカの過去を知った上で、前作と今作の未来をプレイする必要がある。

なぜかというと、ルカの行為が持つ意味が変わってくるからである。
(具体的かつ直接的な言及は、ネタバレとなる為「他」項にて行う)

つまり、プレイヤーは以下の順でプレイすることが推奨される。()内は任意、つまり自由。
<前作 → (前作・和訳あり) → 今作・未来 → 今作・過去・和訳あり → 前作・和訳あり → 今作・未来・和訳あり>

こうした再プレイを行わない場合は、日常系を楽しむような気持ちで作品に触れ、
物語は雰囲気だけを感じ取るだけで十分としなくてはならない。

ちなみに筆者は、主人公である凛の視点に強くこだわっていた為、和訳無しで二周した後、
情報の不足を解消する為に和訳ありで三周目に入った次第である。

さて、更に注意するべきは、前作と今作のどちらにおいても、
選択肢を誤るとラブシーンが多かれ少なかれ削られてしまうという点である。

前作におけるベッドでの選択肢において、“この前以上の……”を選ぶことは必須と言える。
また今作においては、「攻略」項で挙げた攻略サイト通りに選ぶ必要がある。
(最後の選択肢の出現条件を筆者は未検証であり、この選択肢が現れるなら、必ずしも攻略サイト通りでなくともよい)

以下、ネタバレは「脚本」、「演出」、「他」、「結語」、「後記」において。



◇:攻略


プレイ時間目安:約九時間 (未来が約五時間、過去が約四時間)

これは前作の七割程度にあたり、ボリュームは控えめとなっている。
オートプレイでのプレイ時間である。

筆者の個人的な観点では、前作には一時間ほどの引き延ばしが見られたが、
今作はそういった点は見られない。

また前作をプレイし直したところ、およそ十二時間ではなく、十三時間であった。

今回は時間を記録していた為、かなり正確なはずだ。
通常は誤差を±15%ほどに想定しているが、今回は少なくとも±3%以内に収まっているだろう。

攻略サイトはいつも通り以下がお薦め。

http://seiya-saiga.com/game/sukerasparo/memorajxo.html

この度もお世話になりました。



簡易表:


未来に関しては前作と過去を併せて判断。過去は単独で。これら全体を総合するとBまで上がる。

また、未来は<前作 → 未来 → 過去 → 前作 → 未来>とプレイした場合であり、
<前作 → 未来>で終わらせた場合、物語と構成はそれぞれCとなる。

ツギハギの後出し的な構成ではなく、おそらくは確かな設定に基づいて一貫して描かれている。
前作では語られなかったことも、設定としては存在しており、
今作をプレイすることで疑問は概ね氷解し、違和感は払拭される。詳細は「他」項にて後述する。

脚本 (what to tell 何を描くか)


いつかの未来 いつかの過去
物語 C+ B-
構成 C+ B-


(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)

(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


演出 (how to show どう描くか)


未来 過去
脚本的 B- B-
作画的 B B+
音響的 C+ C+
スクリプト B+ B+


(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)

(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)



◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


シナリオ全体に関しては「他」項にて後述する。“悪魔”という表現の意味もそこで扱う。

構成に関してだが、前作を含め今作の未来編は、一度シナリオを終えた段階で
物語を理解する為に十分な情報が得られない以上、積極的に肯定する気にはなれない。
(とは言え、キャラの魅力だけでも十分に価値があると考える。また、過去編は単独で物語として成立している)

テキストについて。

カナーコの語りが非常に長く、ユリアーモで何を言っているのかほとんど分からないシーン。
映画館だったら何人か帰ってるレベル。
(良く言えば、知りたいという欲求をかつてなく刺激される為、和訳ありでプレイし直そうという気になるだろう。
そして、それがシナリオライターの狙いであると考えられる)

人物について。

凛がナチュラルに、ルカとの間に出来る子供を想像しているあたりが良かった。
(本作は写実系や葛藤系の作品ではない為、そちら側の視点からの非難は不要である)

言葉が良く分かっていないにも関わらず、カナーコと話そうとして
その結果一泊までするという凛の積極性。 個人的にはやはり良い性格をしていると思う。



◇演技:


隠しごとを気に病むルカの悲しげな声には心が痛んだ。八才の頃は割と勝気なところが印象的。

レイさんの甘いささやきが色っぽい。カナーコの巻き舌がスペイン語を思わせる。
分からないが、あれがユリアーモネイティブの発音なのだろうか。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


一文中に、二、三回表情を変えたりすることが前作では多く見られたが、今作はそれがほとんどない。
しかし、今作には料理や食材の絵が挿入されることがあった。

回想シーンで画調がそのままな事があった。
前作でもあったが、そちらでは概ね鮮明な記憶として処理していたが為であったと考えられる。

ワンシーンだけだが、八才のルカが抱いているウサギのぬいぐるみ。何気に表情が変わるのがいい。

レイさんがルカを抱き締めるカット。
暖色の光を胸の位置で横切らせることで、二人の心が通ったことを演出している。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画、塗り)


前作は二六枚。(ギャラリーでは三十枚あるように思えるが四枚は最初から無い)
今作は十六枚(内一枚はSD絵)。
加えて、前作はSDでないカットインが六回。今作は二回。

実質的な枚数は半分に過ぎない。

更に、凛とルカが二人きりで映っている枚数は、
前作では十七枚で、今作はわずか三枚だけである。

百合的に物足りないという声は、単純にシナリオのボリュームが控えめである事と、
上述した視覚による感覚的情報を元にした判断から生じたものと思われる。

キャラクターデザインに関してだが、年齢ごとの描き分けが上手いと感じた。



◆音楽:


重要なシーン内で、心情に合わせて曲を切り替えることが不十分に思えた。
今後にアップデートによって改善される可能性もある。(2019/04/20現在はver,1.1)

前作のコンセプトは異世界とその言語によるコミュニケーションだったが、
今作はルカの核心に迫るという点で、ルカ自体がコンセプトとも言える。
それ故、エンディングをルカが歌うのは良かった。



◇効果音:


前作にあった表現的音響がほぼ無かった。
現実的音響も少なくなっていた。

例えば、前作では凛が何かを思いついた瞬間に、コインを弾くような表現的効果音があった。



◆背景:


個別CG以外だと差分無しで五枚ほど追加。
カナーコはキツネが好きなのだろうか。(カナーコのイメージ動物)



◇システム:


“へーい! カナーコ!”とか、選択肢で笑わせにくるのは面白い。
しかし、流石にこれがトゥルーエンドに必要とか分かる訳がない。
(厳密には、トゥルールートで最後に選択肢が現れ、内容が若干変化する。小さな差異ではあるが極めて重要である)
筆者の知る限り、ADVゲームの多くは選択肢が本来の機能を果たしていない為、槍玉に上げる程のものではないが。

最初の選択肢で嘘をつくとバッドエンドに直行することで、“嘘”がシナリオ理解の鍵であると示している。
(とは言え、ルカ相手に嘘をつくプレイヤーはほぼいないだろう為、形骸ではあるが)



◆他:


前作を含め。物語全体の要所を簡単に俯瞰しておく。凛の視点は除く。

以下、解釈については個人差がある為、絶対ではない。
和訳ありでプレイしないと、情報を見逃すことになる。(ユリアーモが読めるなら別)

ルカ、教師に薦められてカナーコに隠し事をした。これが直接の原因となり、カナーコと疎遠になる。
(この“隠し事”については、カナーコ視点でもう少し詳細に後述する)
カナーコの過去(主に両親の隠し事)が究極的な原因となり、カナーコはルカと疎遠になる。
カナーコの一件で、隠し事に対して極度に神経質となっていたルカ。(ここが特に重要である)
同じ空(門が開く予兆)を見ていたことを、凛に打ち明けられずに心を痛めていた。
それは、たかが調味料のストックがあった事を凛に言い損ねたり、料理の味付けを変えたりした事を言わないだけで
罪悪感を覚えるほどのものとなっていた。
(凛がカナーコと同じだというのは、話を最後まで聞かずに自分一人で納得するところ)
凛は元の世界に帰りたいが、ルカと離れたくない。
ルカは凛と行きたいが、レイと離れたくない。(この気持ちに重みを与えているのは過去編である
)

次にルカの核心について、簡単に整理しておく。

ルカが凛を保護し世話するのは、レイへの憧れからだった。(加えて、出会った際にレイが話すのに近い日本語を喋ったから)
それと、凛に名乗る際に少々間があったのは、元の世界での名前を言おうか迷っていた為と推測される。
レイはルカの保護者となり、ルカは凛の保護者となった。(料理を始めとする日常の世話など)
レイはルカの先生となり、ルカは凛の先生となった。(言葉を教える。日本語に関しては、凛もルカの先生と言える)
レイはルカの母親となり、ルカは凛の母親となった。(“リン、かゥあいい”や“イイコ、イイコ”など。
他には、手を繋いで買い物に出かけたり、夜に不安になっていた凛と一緒に寝てあげたりもした)
レイにとってルカは天使であり、ルカにとって凛は天使である。
(救うことで救われていたのかも知れない。凛からしてもルカは天使であるが、こちらは割と受身である点で異なる)
凛がいなくなった一件、ルカが心配して泣いていたのは、レイとの記憶がよみがえったからと推測される。
レイとルカは恋人関係ではないが、ルカと凛は恋人関係に至る。(マイとレイは恋人関係)
凛はルカに一目惚れしていたが、ルカも凛に出会った頃から(多分)惹かれていた。(“リンとレイ、別!”に至る)
出会った翌日に一緒にお風呂に入った際、凛の背中に見惚れていた。(ユリアーモで言った為、凛はこれを知らない)
凛がいたずらで二人の名前の間にハートマークを付けた際、まんざらでもなさそうな様子であった。
訪問者の申請をする為に、レイのところへ凛と共に訪れ、書類を作成した。この時にルカは凛を“魅力的”だと言っていた。
(ユリアーモで言った為、凛はこれを知らない)
着替えの際に、良く分からずに凛がついてこようとした時などもイヤじゃなさそうだった。
事故のようなものだが、凛がルカを押し倒した際も全く抵抗がなかった。そしてベッドでのやりとり。

(ただし、レイさんからすると、ルカが凛を世話するのは、ルカ自身の為ではないかと思うフシがある様子。
また、プレイヤー視点からすると、ルカが凛に惚れるには、凛の魅力が足りないような気がしないでもない)

“神様から見放された場所”とは、範囲を徐々に狭めていくと、以下のようになる。
訪問者が存在する異世界そのもの → 特区 → 図書館 → ルカ達の家 → 凛とルカがキーソとかする場所
(図書館までは、訪問者が理不尽に異世界に送られたという面が強く、家からは下記の面が強く出る)

“悪魔”とは神から見放される存在であり、同性愛的な指向を比喩的に言い表したものと推測される。
(“そして、それは……つかの間、消そうとした悪魔をよみがえらせた”や“悪魔と契約”など)
これによって、僅かに宗教的に背徳的な含みを持たせている。

また、“天使”を“悪魔”の対義語として対照させる意図はおそらく無い。
(“それは、天使と悪魔が互いを求めてささやき合う“最後の楽園”で、繰り返されていく”)
ルカが天使だから、凛が悪魔とはならない。逆もしかり。

それと、当然だが、筆者(私)は同性間での愛を否定していない。(政治的・犯罪的利用は認めないが)
筆者にとって、同性間での愛を否定する神は人工の神に過ぎない。

ルカの動物でのイメージがウサギなのは、ウサギが寂しがり屋だからだろうか。(行動学的根拠は無しで)
凛の動物でのイメージがタヌキで、タヌキは一途らしい。(劇中でも語られている)


          【カナーコ視点】

カナーコの母は子供が授かりにくい体質だった
             ↓
引き取り手のいない訪問者であるマイの話を聞き、カナーコの両親が養子として引き取ることに
             ↓
それから何年か後、カナーコが生まれる
             ↓
数ヵ月後、手紙を残しマイは家を出た
             ↓
数年後、マイが一度帰って来た(両親が言うには“親戚”として)
             ↓
何も知らない幼いカナーコは、マイに遊んでもらって大喜びだった
             ↓
その数年後、中学入学前のカナーコは両親の部屋でアルバムを見つける
             ↓
そこには両親とマイの姿があり、それは家族そのものだった
             ↓
事情を両親に問いただすカナーコ、事実を知りショックを受ける
(結果として、自分が家族の仲を引き裂いたように感じられた為)
             ↓
傷心のカナーコ、それからしばらくの後に体調を崩す
             ↓
一年の静養の後、一年遅れで中学へ上がる
             ↓
年齢のことで周囲はカナーコから距離を取っていた
             ↓
      カナーコ、ルカに出会う
             ↓
親しく接してくれるルカを妹のように思うカナーコ
             ↓
カナーコ、ルカが訪問者であることを隠していたことに動揺する
(ルカが隠していたのは、教師から薦められてのことだが)
             ↓
訪問者がらみのことであり、先の一件に重なる部分があった
             ↓
ルカと疎遠になり、紆余曲折の後に冷たく当たるようになった
             ↓
図書館前で凛が現れ、二度目の仲裁で事態は収束へ
             ↓
    「いつかのメモラージョ・未来編」へ
             

          【レイ視点】

旅行中に事故に遭い、病院で目を覚ます
             ↓
訪問者管理局にて異世界に迷い込んだと知る
             ↓
ユリアーモを学びつつ、事故や訪問者について調べる
             ↓
    同じく訪問者であるマイに出会う
             ↓
    マイがレイの保護者となる
             ↓
マイはレイの保護者をやめ、生涯を共にする相手と定める
             ↓
レイは、マイの横を胸を張って歩けるようになる為、訪問者の特権を返却
(結婚して名字を同じにする為、という意味もあるかも知れない)
             ↓
空の色の変化が始まり門が開く(レイには見えない)
             ↓
マイはレイと共に門に飛び込むが、レイはマイの世界へは行けなかった
             ↓
病院で目を覚ます。先の件で負った怪我の傷が残る
             ↓
それからしばらくして、ルカの保護者となる
             ↓
ルカが八才から十二才までの四年間、共に暮らす
             ↓
         (二年が過ぎる)
             ↓
      「ことのはアムリラートへ」
             ↓
(ルカが凛を保護した日に、様子を伺いに行く)
             ↓
(知らないフリをしつつも凛を気にかける)
             ↓
            (中略)
             ↓
(同じ空を見ている凛とルカに対し、別々に相談に乗る)



◇結語:


解きほぐすのは少々苦労するが、物語は有機的に絡み合っている。
今作のシナリオは短いものの、水増し的な部分は全く無く、繰り返しプレイするのに丁度良い。(勉強が少ないのも併せて)
(前作では、図書館における学習後半の辺りから一時間ほどの引き延ばし感を覚えた)

前作において最大の謎だった、ルカがいなくなった凛を心配して泣き出してしまうシーン。(当時は出会ったばかりの他人どうし)
これに対する答えとして、過去での一件が読み手に提示されたことで、前作の物語は息を吹き返した。
(前作を和訳ありでプレイしても、推測可能な領域には達していなかった)

凛の視点でプレイ → 和訳ありでプレイ → 和訳ありで再プレイ
とすることで、少なくとも三回まではプレイする度に新たな発見が得られるだろう。

個人的には、ルカが可愛いだけで十分に満足している。
その上、レイさんのオトナな一面や、メインキャラクターに昇格したカナーコなど、新たな魅力が加わった。
そして何よりルカ八才の可愛さ。少々おてんばな所があり、それもまた可愛さを引き立てている。
ルカの成長が感じられ、母親的な気分も味わえた。

最も需要があると思われるイチャイチャ部分に関しては、
ドラマCDに凝縮されている為、折に触れて聴くことを薦めたい。

続編への布石もいくつか見られ、まだまだ物語を描く余地はあると思うので、是非とも続きをプレイしたい。

ということで、次回作をMi petas. Ankau vi esperas ci tio, cxu ne?
(次回作をよろしく) (あなたもそれを望んでいますよね?)



☆後記:


ルカは凛の恋人であり、お母さんであり、先生でもある……
様々な要素を併せ持っていて、とても魅力的な関係性だと思います。

たい焼きを凛が一人で先に食べてしまったと勘違いして、ルカがむくれるシーン。
少し怒ってみせた理由が一緒に食べたかったからという、やっぱり可愛いですねルカは。
八才の頃に、うさぎがいっぱいいるのを見てテンションが上がっちゃうのも可愛い。
ひみつを教えて~♪とか歌っちゃうのも可愛い。一人芝居で一番大人っぽい下着を
背伸びして選んじゃうのとかも可愛い。それを見つかって泣き出しそうになるのもまた
可愛い。
んー? とか言って通訳の時にしらばっくれたりしちゃうのも可愛い。

オシズカーニ、タヌキーさん。Kanako tre tre aminda! カナーコもカナーコで
少しふざけた凛に、貞操の危機を感じて思わずママを呼びそうになる辺りが可愛かったです。

ルカが凛を嫉妬させようとして、カナーコにギューッとするのは
凛の視点で少しショックを受けたものの、ルカとカナーコがくっつくのは
それはそれで絵になるなーとか思ってしまいました。相合傘の時も同じくです。

レイさんが妙に艶っぽかったのも印象的でした。
ルカがそれを羨ましがっていて凛を助けてくれないので、ハラハラすると同時に
百合好きとしては思わずワクワクしてしまうというアンビヴァレンスな感情を抱きました。

“モグラくらいしか覗かない辺鄙な図書館ですから”という発言をレイさんがしますが、
凛がルカのベッドにもぐり込んだことを知っているのかと思うと、妙な焦りを覚えてしまいます。

レイさんが自分から遠慮したとはいえ、ルカは自分の本当の名前を初めて凛に教えました。
帰れなくなるうんぬんは、単なるおまじないのようなものかも知れません。
ですが大切に守り続けてきたルカの初めてを凛はもらいました。
前作でしたキーソもお互いが初めてでしたし、やはり百合はこうでないとな、と改めて思いました。
(個人の見解です)

次回作では、レイさんとマイの関係を掘り下げてもらいたいな~と思ってます。
カナーコのこともまだまだ知りたいですし、凛とルカの関係も更に進展するところが見たいです。
ルカの言った“ことのは”という言葉に関してなど、含みを持たせていたのが気になります。

今作でもあった芋のくだり、じゃがイーモ、さとイーモ、さつまイーモ……
ルカのおかげで芋を見るだけで楽しい思い出がよみがえります。








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