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白衣性愛情依存症 感想/レビュー

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◆序文:
(注意点、心得)


前作に比してシナリオの分量が少なく、感情移入が損なわれている。
音楽の使い所も時に外しているし、セーブタイトルで先が読めてしまう事がある。

一部のルートにおいて、設定に描写が追いついておらず、人物の手にした幸福に実感が伴わない。

人物の視点が過去にばかり向いていて、読み手を置き去りにしている。
プレイヤーは登場人物の過去を共有する事は出来ない。(全くという訳ではないが)
それ故、感情移入の観点において、最も重要なのは“現在”(いま)という事になる。

“能力”の限界がどの程度か判らず、それの伏線もほぼ無し。
無論、全てを説明する必要は無いが、個人的には少々唐突であるように思えた。
一般に、これが読み手の推測可能な範囲を上回ると、都合の良い話であると思われてしまう。

各ルートが互いに一部真相を補完し合っている為、初回プレイ時には理解出来ない構造。
“能力”の存在もまた、それに拍車を掛けている。

これは前作でも一部そうだったが、問題なのはその比重にある。

<あの人は誰だったのだろう?>、<あの出来事は何だったのだろう?>という疑問を、
多く抱えたままに終わりを迎えると、素直に感動して良いものなのか
分からなくなってしまうという事。この点は前時代の遺物を彷彿させた。

“前作の要素を半分、新しい要素を半分”、という様な事をディレクターが
仰られていて、その言葉通りであったと思われる。


当然だが、良くなった部分も多い。

伏線やミスリード、諸々の演出においては、若干ではあるが確かな向上が見られた。
衝撃的な場面は、少なく短いながらもより鋭さを増した。
日常系作品のような、楽しさやリズム感の良さも加えられ、読み手を退屈させる事が無い。

良く言えば、各シナリオが有機的に結び付き、幾多の層を成している。
前述した通り、多少ではあるが、古典的かつ上級者向けの作りになっている。

前作同様、パッケージからは想像出来ない闇がある。
こちら側に力を注ぎ過ぎなかった事は、個人的には好ましい。


以下ネタバレは、
「攻略」、「簡易表」「効果音」、「システム」以外の全ての項に含まれる。



◇攻略:


プレイ時間目安:二十五時間


以下が見易くてお勧め。
http://seiya-saiga.com/game/galge/vita/hakuai.html


かえでルートに入る際にお世話になりました。この場にて御礼申し上げます。


今回は基本的に、
個別ルートに入るには、特定のキャラに対して好意的な選択肢を選ぶだけ。

なおの“姉妹で○○○は……”はバッド直行。さくやのケーキは、どちらを選んでも良い。
いつきはからかっても良いし、予定は空いていないと答えても良い。

両方正解と即死系の選択肢が存在する事だけは、念頭に置いて頂きたい。

プレイするべき順番としては、以下の通り。
その理由は、紐解かれない謎が感情移入を妨げる為。
無論、最初は好きなキャラから攻略するのが、個人的には鉄則だが。

さくや → いつき → なお

かえでルートはほぼ独立している為、お好きな時に。



簡易表:


前作と異なり、ルート内の構成のみならず、ルート間の交わりが重要となっている。
一部の事件は、他のルートを通じて真相へと至る為、縦の構成と横の構成を分けて考える必要がある。

特に重要な、シナリオの量と溜めが少ない為、前作に比して奮わない結果となった。

脚本 (what to tell 何を描くか)


なお
さくや
いつき
かえで
物語
C+ C+ B- C
構成
C+ C+ B- C


(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線、起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)


演出 (how to show どう描くか)


なお
さくや
いつき
かえで
脚本的
B- B- B- C
作画的
B- B+ B- B
音響的
B- B- B- B-
スクリプト
B- B- B- B-


(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


まずは構成に関して。

見える伏線と見えない伏線が張り巡らされていて、読み手を上手に翻弄している。
ミスリードも、時に二段構えとなっていて隙が無い。

人物の意外な一面が見え出した中盤辺りから、面白さを感じる。
登場人物に親しみを覚えた、と言う事だろう。

当然だが、折に触れてゆき(患者)の事を思い出すのは良い。
あすかにとって、一生心に残らなくてはならない事である為。

“はさみで刺した”という前振りが、包丁もあり得ると思わせた。
はさみの方もきょうこがしたのだろう、後の展開を見ればそれが解かる。
怪談話で怖がるいつきも、後に明らかとなる幼少時の伏線となっていた。

私事だが、包丁の件で疑った事をいつきに謝っておきたい。

Vitaの持つトロフィー機能で、シナリオがどの辺りまで進んだのかが判る。
無論、必要という訳ではないが、どことなく安心感がある。

ルートデザインに関してだが、共通ルートで特定のヒロインとのキスシーンを
必ず通らないといけないのは、個人的には少々問題だ。
しかし言うまでも無く、今更ここだけを取り除くという訳には行かないが。(仮に完全版を出すにしても)

初回プレイ時に見えた伏線のリストを挙げる。(なおルートを選んだ)

あすか
・梅雨の時期に頭痛
・失神(確か、なおのおまじないの時)
・「だから、わたしが“かんごし”になって――のこと守って―…」
・中学の時に入院して、入院生活最後の夜の記憶が無い

なお
・「あいつら、本当に、――してやればよかった

なお、痛いのもキライじゃないんだ――
・自身を“悪い子”と言う


さくや

“契約”と呼ぶべきものかもしれない
・あすかの入院話と、看護師志望の理由と絵本、八才以前の記憶に思う所あり

いつき

やっと見つけた
・「――うそだよ」
あたしは知ってる、本当のあんたを
・なおが頼まれ事をされ、それを訝しむいつき
・電話において、ラボ、能力、係数
っ!あいつ、なに勝手に出てんだ!

脚本について。

USBメモリーの中身は、あすかが寝てしまった間に書き換えられた、と考えられる。

かえでバッドエンドの封筒は、おそらくあすかが化粧室にでも行っている際に取り出したのだろう。

“自宅通いが特例である”という点が、いつきに関しては言及されていなかった。

“血の海”の痕跡を消すのも、何ら述べられていない。
ただし、なおの優秀さを以ってすれば、容易い事なのかも知れない。
ここで言う痕跡とは、傷痕と、血の跡(屋上と実習着)。実習着を新調したのなら、匂いでも判るはず。
先の実習着には通常の洗剤で落ちない汚れ等も、既にあったかも知れない。区別は付きそうな所。
ただし、あすかに検証能力は無さそうな為、問題ではないのかも知れない。
癒しの能力も、代謝を向上させるイメージではなく、物性を離れた文字通りの魔法なのだろう。

さくやときょうこの、人格と記憶について。
屋上での一件に理屈を付けるなら、キスの後でMP3プレイヤー(マイク録音機能付き)に録音して、
直ぐにきょうこに聴かせたと考えるか、あるいはきょうこはさくやの行動を直接認識している、
または記憶だけは全て管理していて、その事をさくやに黙っている。
などといった可能性が考えられる。

この設定は魔法の様なものである為、詳細な検討は控えるが、作中の描写で理屈は通り得るのだろう。
(5/22 追記:公式ブログにて解説が行われた。しかし件の転倒音は、ドアの閉まる音にしか聴こえない)

本筋以外の脚本について。

バイク(ビッグスクーター)に乗せる時、スカートを気にして、
ジャージを貸そうとする女性らしい気遣いは良い。

ギャグも良い。三十回くらいは笑わせられただろうか。
コスプレして部屋を出る時、誰にも見られないように警戒しているのに直後に見られたり。
この辺りは後に追記したい。


設定に関して。

“癒し”以外は、事前に何ら語られていなかったと思われる。(再検討の予定)
ただし前作をプレイ済みなら、その内の一つは予想し得る。
薬剤による増幅効果や、年齢による劣化も、ありがちではあるが、
本作単体で見た場合には少々唐突に感じられる。

気に入った文章について。

・カップアイスお姉ちゃん味
・好奇心はくらげを殺す
・…………そのnight(夜)
・ノー血の海
・「で、でもでも、わたし、知らない人に付いていっちゃダメって、なおちゃんから……」
・わたしは胸のうちでなおちゃんに謝った、さくやさんや一応いつきさんにも

文体について。

擬音多め、助詞少なめ、一文が比較的短い。ネット用語に近い語句を良く使う。
これらによってリズム感が良く明るく、それでいて現代的な文章となっている。
稀に日記か手紙調になる事がある。顔文字はこれ“><”一種類のみ。“orz”は一回だけ。

非常に読み易くて、個人的にはかなり好ましい。
口語自由詩と呼ばれる形式の影響を、どこかで受けているようにも思えた。

誤字脱字は一回あったかどうかという所。

“入り詰めた”という言葉は聞いた事が無いが、辞書に載っていない語かも知れない。
これは皮肉ではなく、正式な術語以外として専門分野で用いられる語句がある為。



◇演技:


刺されたり殴られたり踏みつけられたり、中々にバイオレンスなシーンがあるが、
この辺り妙にリアリティがあった。踏まれている時の、まだ状況が良く解かっていない感が特に良い。
こんな時でもクラゲちっくなのが実に本作の主人公らしい。

失礼ではあるが、個人的にかえでの声は合っていないと思う。
前二作での、高飛車系のイメージが残っているだけかも知れないが。
しかし、演者の方が他の方の指導をしたお陰か、作品全体における演技の品位は高い。

再プレイ後に思う所があれば、何か追記したい。

不自然な箇所は一つだけ。

バイクに乗っている時に、通常通りの喋り方であるのは違和感がある。
走行中におけるバイク上での会話は、大声でないと届かない為。

以下は音響の調整について。

当然だが、カラオケでの音は加工されている。安い設備の音を上手く再現している。
かえでルートでの、遠ざかる声を徐々に小さくしていたのも良い。




◆演出:
(スクリプト、画面作り)


まず画作りについて。

帝都看護で初めてさくやといつきに出会うシーン。星が視える演出は象徴を上手く用いている。
“星”に関しては本作のモチーフとも言える程に多用されている為、“星”の持つ意味を良く考える必要がある。
“星空に手を伸ばしてるんだ”、星はあすかにとっては目標を象徴する物。そしてその理由はさくやにある。
星がさくやの周りに視えているのは、これを表している。
加えて、あすかの私服に星をあしらっているのも良い。
さくやからすれば、あすかに星が視えた事だろう。お嫁さんの話からして。

炎に包まれたきょうこの姿にも、演出的な意味を感じ取る事が出来るだろう。
後日に検討したい。ただし、演出という抽象的な揺らぎは、詩的な比喩であって、
必ずしも論理では捉えられない。しかしそこに感性の自由がある。

スクリプトについて。

回想は必要に応じて、複数のパターンが見られた。
画調変更の有無、エコーの有無、一瞬だけあるいは長尺、台詞の有無。
画調を変更しないのは、鮮明な記憶を演出している。どれも意識レベルを理解した優れた演出だ。
スクリプターが皆、演出において主人公を演じているとも言える。
ただし、ライターやディレクターの指示である可能性もある。

二度目の病院実習の時、看護師塩野義が患者ゆきの事をあすかに告知する。
この際、
あすかの立ち絵がまだ笑顔のままであり、それが対比となっていて効果的だった。
更に、
BGMを使わない事で、聞き間違いを許さないようになっていた。

最初の実習で感情移入が少々成されていた事も相まって、
私は十秒間くらい呼吸が止まってしまった。私事だが、その後の一日何も手につかなくなった程。


あすかがショックを受けた際に、色を反転する事があった。“ガーン!”という効果音と共に。
ありがちな演出だが、笑いを誘ってくれた。

テキストについて。

文章が長くなった場合、ビジュアルノベル形式になって、一気に読ませてくれる。
(テキストボックスを無しにして、画面いっぱいに文字を表示するという事)

文字を縦と横にバラバラに配置して、気が狂ったような感を演出していたのも良い。

次      瞬
の  間――――

この様な形で。(端末やOSによっては、上手く表示されていないかも知れない)

立ち絵を時々動かしていた。ただし下から上に飛び出るようなのは、少々違和感がある。
概ね大雑把な動きであって、さしたる効果は上げていないが、無いよりは良い。

記号について。

ベッド上で向かい合うカットを始め、新作における変化球の使い方を心得ている。
脚本的演出としては、脚本項に書くべきだが、“ラボ”の使い方もその一つ。

同じ構図や言葉が記号となり、それの持つ違いをより明瞭にしたり、ミスリードを誘ったり、
時間を圧縮して見せたりと、演出において、記号には様々な可能性がある。

かえでルートの、グッドエンドとバッドエンドのラストカット。
眉の僅かな傾き、目の開き具合、口角の上がり方が若干異なる。
一方には喜びが感じられ、他方には哀しみが宿っている。これはかえでの表情。

こういった繊細な仕事は、何より人を喜ばせる。

前作同様、アイキャッチや、外の風景を挿入するリズム感の良さは相変わらず。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画
、塗り)


目の虹彩部分はハイライトを連続して入れて、明るめに表現されている。
それを瞳や髪の色と同系色で縁取ったりする箇所も見られる。
頬のハイライトは縁取り無しで、白色のみ。縦方向のまつ毛は、二本から四本の線で表している。
瞳孔はハッキリとは描かない系統。横顔のラインはデフォルメが少々強めで凹凸は控え目。
頬に赤線を入れる辺りは漫画的な印象。

ハイライトとは別に、髪や服に光を散らした様な箇所が印象に残る。
個人的には、口のデフォルメ具合が特に好ましかった。
表情にもよるが、口角だけが少々上がり気味な所に明るさを感じる。

唇と顎の間には、基本的に桜色で薄っすらと影が付けてあり、立体感が生じている。
場合によっては描かない事もあるが。これは鼻等にも見られ、どれも血色が良い。

髪のハイライトは若干丸みを帯びていて、柔らかい印象を受ける。何度見ても髪の塗りに目を奪われる。

端的に言って、良い絵だと思われる。

私服や水着において、お揃いだったり似た意匠を取り入れたりするのは、姉妹らしくて良い。

なおルートのクライマックス、キスCGの使い回しは良くない。

これはかえでルート中にもあったが、こちらは重要なシーンではない為、そこまで問題ではない。
先にも言及した通り、かえでのグッドとバッドは使い回しではない。
(重要ではないキスなんて一つも無い、という事はここでは置いておこう)

いつきルートのクライマックスにおいて、キスCGが無い。
これだけは本当にどうにかして頂きたい。(“コミマ”での)

バイクに乗っているカット、地平線が見える様で少々滑稽。



◆音楽:


前作同様、各人物のテーマ曲があるのは良い。同じくピアノ曲がメイン。
サウンドトラックで聴き直したら、何か追記するかも知れない。

一つのシークエンスで同じ曲を使い続けた所が印象的だった。
(シークエンスとは複数のシーンから成り立ち、通常は
シーン変更の度に音楽を切り替える)
これは、一つの事しか考えていられないような、逼迫した状況を演出している。

悲しげな曲を、以下の様な箇所に使うのは違和感がある。
終わっていない(と思い込んでた)課題、怪談話、床上排泄の体験。
文化祭の出し物で争っている時に、
危険が迫っている様な曲を使うのも不自然。

少ない曲数の関係上、仕方のない事ではあるし重要なシーンでもない為、さして問題ではない。



◇効果音:


非常に丁寧に効果音が付せられていた。以下以外にもまだあったはず。

カラスの鳴き声、ドアの開閉、マイクを置く音(オンで)、食器のカチャつき、
ピンポーン!とブブー!(クイズのあれ)、カツカツ(包丁とまな板)、ふすまの開閉、
群衆のガヤつきに複数のパターン、心音、車のクラクション、停車音、
りんごにフォークを刺す音、スタンガンのバチッ!、蹴りの打撃音、人が倒れる音、
パトカーのあれ、拍手、シャララランみたいな光る音、お茶を注ぐ音、走る足音、
お腹の音(少々カエルの鳴き声の様)、バイクのエンジン音、それを止める音、
セミの鳴き声、目覚まし時計、波音、紙のカサつき、雨音(室内外)等。



◆背景:


“百合咲無心”の掛け軸が特に気になった。百合が咲くのに理由はいらない、という事だろうか。

重要なシーンで、背景に遊びを入れるのは良くない。そちらに意識が持っていかれる。
駅前で、かえでの封筒を……という所で、赤い着物を来た女性が目に痛い。
(おそらく別作品の登場人物だろう)



◇システム:


ボタン一つで用語を確認出来るのは良い。
それが複数ある時には、より難しい方が優先的に選ばれる事が多かった。

複数時を前提として選択可能にした場合、ボタンを押す回数が増え、
手間が掛かる為、本作の形式が最も優れていると言える。
複数時と単一時を使い分けるのは、システムの安定性確保の観点からして望むべきではないだろう。

用語一つ当たり、四行以内(120文字)。用語数は86語のみ。
場合によっては最後の句読点を削る程の徹底ぶり。実に良くまとまっている。

バックログを行き来しても音声が止まらないのは良い。

前作にあった、次の選択肢に飛ぶ機能が無い。
とは言え、その数自体が少ない為、さして問題ではない。
選択肢の際に、クイックセーブが出来ないのは無意味だが、同上。

システムタブを押した時、“一つ前に戻る”みたいな鈍い音がする。明るく鋭い音に変えるべきだ。

“豆知識”のアイコンは大変可愛らしい。



◆他:


音声に抜けがあった箇所が一つ。
“ど、どうしたの、お姉ちゃん?” (さくやがプリントを見に来た時)

あすかがまだ知らない時に、きょうこの名前が表示された。
(“「ありがとう、なお助かったわ」”、“「……くす」”の二ヶ所)

背景に入れた遊び等について、本作と「白恋」と「ソルフェージュ」に関するものだけ挙げておく。

・コンビニの前を歩くセーラー服のまゆき (前作ヒロインの一人)
・コンビニ前の交差点を渡るかぐら (
「ソルフェージュ」の主人公)
・コンビニ近くの看板にSolfegeの文字
・コンビニの広告に、本作ディレクター垂涎、“しいたけおにぎり”発売中

・“コミマ”で売り子をしていた
やすこ (前作ヒロインの一人)
・“コミマ”でSDキャラのグッズになっている、猫耳さゆり、犬耳なぎさ、兎耳あみ、狐耳(多分)やすこ
“コミマ”で売られている、かおり×はつみの同人誌 (中身は前作の衝撃シーン)

・カラオケ店のモニターに表示されていた雅
(「ソルフェージュ」の登場人物)
・カラオケ店でパンフレットの表紙になっている、しまりすさんチームのしまりす
カラオケ店で“Sunny Place”と“想いの羽根”を歌うかえで

・学園祭で飾られているがぶりん (前作のマスコット)

学園祭の時に廊下で、かぐらのコンサートを告知する張り紙

・大幸姉妹の寮部屋に、“ホワイトマテリアル”の表紙ポスター (前作の資料集)
・いつきとさくやの
寮部屋に、かおりとなぎさとはつみのSDキャラがフォトフレーム内に

・かえでのジャージに“SHIMA RISU”の文字

携帯電話の着メロにLittle Wing (かぐらの持ち歌)

・帝都看護のパンフレット、戴帽式でのコメントになぎさのもの (前作ヒロインの一人)

・“豆知識”内の、“ストーカー”の項目になぎさを思わせる解説



◇結語:


前作に比して、失われた物は少ないが、小さくはない。
また、得た物は多いが、大きくはない。

前作では、感情移入を知り尽くした感があり、地道な下拵えが功を奏していた。
本作は、さながらダイジェスト版の様であり、登場人物の想いをあまり共有出来なかった。

能力によって先が読めなくなる事と、情報を分散させたルートデザインによって、
表面的な面白さは獲得出来たが、それと引き換えに、
心に響く様な、真っ直ぐで純粋な感動は薄れてしまった。

後になって追加として描いたのかも知れないが、
後日談を
ゲーム内に収めず店舗特典として切り分け、
一部シナリオ理解の困難さに拍車を掛けたのは、自らの首を締めるに等しい。

本作の今後に期待する事としては、ミスを修正し、曲とCGを追加する事。
そして、何よりシナリオの補填を行う事で、物語世界に没入出来るようにして頂きたい。
特典後日談は、ゲーム化して本編に収める事で、新規と旧来の顧客両方の為になるだろう。

「ソルフェージュ」が、二度のステップを経て大きく羽ばたいた様に、
本作にもまた、そうした期待を抱かずにはいられない。


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