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COLOR OF WHITE 感想/レビュー

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◆序文:
(注意点、心得)


全てのPCではないと思われるが、特定のスクリプトが挿入される時に必ず十秒近くフリーズする。
こうした事はこれまでにプレイしたゲームでは一切見られなかった。

上記が最大の問題点。

(追記 2015 1/3:低価格作品の体験版をいくらか試遊した所、こうした不具合は珍しくないらしい)

テキストは人称(視点)が混ざっていて読みにくい。
男性を思わせる下ネタも多少ある。
背景の半分は実写。作画は立ち絵以外は崩壊気味。スクリプトミスもそれなりに見られた。
具体的に言えば、名前の表示ミスや音声が抜けている箇所等。

そうした一方で、音楽はかなり良い。テキストもノリで書いている様な所が多いものの、
キレのあるギャグとそのシチュエーションが良い。
洋画やドラマ、サッカーにいくらか興味があると笑えるだろう。

最初は少々我の強いテキストに疲れさせられたが、
終盤頃には気にならなくなり、ホットドックの着ぐるみ少女やふくろうの登場を
待っている自分に気が付いた。(上の着ぐるみは露店販売の為)

終盤に入るまでは早く終わってくれないかと思っていたが、
そこに差し掛かると逆に終わって欲しくないとすら思う程になっていた。

ゲーム内音源では今一つだが、歌曲のレベルは非常に高く、十曲全てが良曲。
現在はダウンロード販売(圧縮音源)だけという事が非常に悔やまれる。シングルでも全曲購入したいくらい。

ネタバレは「脚本」の項のみ。



◇攻略:


プレイ時間目安:三時間


選択肢無しの一本道。



簡易表:

脚本 (what to tell 何を描くか)
物語
D+
構成
D-


(※一.物語とは、世界の変革、個人の心境変化、それらの変化量。描出すべき事象の過不足の無さ)
(※二.構成とは、物語を描く為の適切な場面の配置、伏線起伏、溜め、ミスリード、小道具の使用等)

演出 (how to show どう描くか)

脚本的演出
B-
作画的演出
D+
音響的演出
A
スクリプト
B-


スクリプトは筆者のPCでは、
B- → E- (フリーズ的な状態が多発)

(※一.脚本的演出とは、見せ場を指す。出会い、別れ、愛情、信頼、危機、対決、和解、真実の劇的発露)
(※二.作画的演出とは、印象的な絵。構図、背景、表情、所作、衣装、色、光、象徴、対比、レンズ効果等)
(※三.音響的演出とは、音楽と効果音の使い方。挿入歌は含むが、演技とシステムボイスは含めない)
(※四.スクリプトとは、画面効果を指す。アイキャッチ、ワイプ、暗転、立ち位置や表情の変化等も含む)




◆脚本:
(シナリオ、構成、テキスト、表現)


構成において見るべき点は無い。特に溜めなども無く、割と一本調子。
終盤では物語を決着させるように一度落としたが、僅かな時間で解決に向かう為、
茶番と思われるかも知れない。しかし挿入歌と手紙の演出もあり、かなり盛り上がる。

クライマックスでキリ良く終わりにした方が、本作の作風としては良かっただろう。
そこで挿入歌を用いるなら、終わりまで駆け抜けてエンディング歌に繋ぐのが定石。

テキストについては、ノリで済ましているような箇所が多く、いくらか挑発気味な所もある。
しかしネタに事欠かないという印象で、割と小気味良い。

ギャグはそれなりに面白い所もある。ホットドッグにはやられた、かき氷のシロップネタも秀逸。
ふくろうのネーミングと鳴き声が良い。“小刻みに痙攣”というのは何の事なのだろうか。

テキストの人称(視点)は混ざっていて、少々読みにくい。
プレイヤーに対して説明しなくても良いだろう、特に飲食物について。
シーン内で人称が変わるのは少々問題。シーンをまたぐ際はアイキャッチが挿入される。

脱字は無いが誤字は数回、漢字の間違いも見られた。
ちなみに塩は“塩酸ナトリウム”ではなく、“塩化ナトリウム”(NaCl)である。

「ヤミ帽」と「カタハネ」らしきオマージュも見られたが、後者は外国映画から来たものかも知れない。
「ゆるゆり」ネタもあった。海外ドラマ「24」、ジョニデ、ロナウド(フォワードの方)等も。



◇演技:


録音の質において特に悪い所は無い。棒読みも無い。



◆演出:
(スクリプト、画面作り)


エフェクトは全体的に安っぽい、雪はもう少しこだわって頂きたい所。
タイトルが『COLOR OF WHITE』であるのだから。

「脚本」と「音楽」の項にて大体書いた為、ここで言う事は特に無い。
作画的な演出に見るべき点は無かった。



◇作画:
(キャラクターデザイン、原画
、塗り)


絵柄は大変可愛らしい、顔は綺麗でバランスも取れている。
表情も中々で、口のデフォルメ具合が特に良い。

身体に関して言えば、骨が折れている様な箇所が見られた。デフォルメの域を出ている。
涙の色もいいかげんな水色でこだわりが見られない、ハイライトの縁も白色のまま。
耳の形状も不自然。表面をなぞるばかりで、基礎に不安がある。

六枚しかない個別CGの内、四枚は作画崩壊と言える仕上がり。
立ち絵が一番まともというのは、ある意味珍しいだろう。



◆音楽:


これが本作の特に優れたもので、クライマックスにおける挿入歌のタイミングが良かった。

携帯音楽プレーヤーの演出は、台詞がある時は余計だったが、
一人のシーンを退屈させない素晴らしいものだった。

非圧縮音源でのダウンロード販売、あるいはCDでの再販が期待される。
DSDは弊害も伴う為、個人的にはCD音質で充分と考える。



◇効果音:


テキスト内における擬音で済まさず、一つ一つ丁寧に効果音を当てるべきだろう。
低価格である為、そこまで要求するものでは無いかも知れないが。



◆背景:


背景の半分は実写、カメラにフィルターを付けた様なぼかし方。
フリー素材のような箇所が多かった。



◇システム:


低価格ではあるが、最低限必要なものは揃っている。
個別音量調整があると尚良かったろう。



◆他:


特に無し。



◇結語:


ギャグが秀逸で絵柄もそれなりに良いが、何よりも良かったのは歌曲。
本編は歌のイメージPVとして見るのも良いだろう。

元ネタがあるのかは分からないが、
どうしても一言だけ真似したい台詞(鳴き声)がある。どうか聞いて頂きたい。

筆者「ぐぇー!」






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