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よるのないくに2 シナリオ簡易分析 草稿

前書き:


本稿の目的は、『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』のシナリオが、
前作と異なり、十分な技量を以って構築されていたことを証明することにあります。

シナリオと設定と有意味な描写を総合した場合、
前作比で三倍以上の情報量が作品に込められています。(個別エピソード含む)

良質なADVゲームに見られる懇切丁寧な構成ではなく、
昨今の流行である高密度のアクションアニメ的な構成となっています。
「走り抜けろ! この明けない夜の中を」というクリスの台詞にある通りです。
(これは時間制限と日数制限、ヴェルーシュカの命などもメタ的に言い表していますが)

可能な限り見せ場を連続させ、最小限の繋ぎを設ける。
そして舌足らずによって不足した情報は、設定資料で補う。
こうした方法によって、視聴者を釘付けとし、ダレること無く終わりまで走り抜ける。

ジェットコースター的展開とは、中身の無い勢いだけの作品にのみ見られるわけではありません。
素早く論理を展開することで、限られた時間の中、
中身の詰まった高密度で大質量の物語情報を伝達することを目指しています。

周回前提のゲームバランスであった為、シナリオ密度を高めても大丈夫だと判断されたのでしょう。
ゲーマーはストーリーを読まない、と言われていますが、
ゲーマーの中にも、シナリオを重視する者とゲーム性を重視する者とに別れます。
シナリオ重視で見る目のある方は今作のシナリオにおける技量を称賛する傾向にあり、
ゲーム性重視の方は前作を讃える傾向にあります。

しかしゲーム性メインの百合ゲームにおいて、もっとも重要なのは、
百合的な面を描く為に、シナリオとシステムをそのゲーム媒体に適したバランスで構築していくことであり
そういった意味で本作は十分に成功しています。現状、百合の為のシステムとしては最も優れています。

ただし、日数制限と初周のみ厳しい時間制限を設けた為、
ゲーム性重視のライトゲーマーからは特に不満が噴出する事になりました。
障害物と武器を含んだ従魔の扱いに関しても問題です。

話を戻します。

高速な情報処理に耐える演算能力、
把握すべき情報を記憶領域に留め、
それを必要な時に必要なだけ素早く引き出す。
こうした能力が視聴者に求められます。
能力が足りないのであれば、努力で補う他ありません。ですが、本作では判断材料が不足している以上、
プレイヤーがどれほど優秀であったとしても正解には辿り着けません。

一定の決着が着いているものの、明らかに続編を見越したシナリオであったので、
不完全な印象は拭い切れません。リリアーナの見た夢の意味するところが曖昧だった為、
今作もまた、某RPGの十作目以下の内容だと評されるのは免れないでしょう。
ただし、百合好きにとっては、わざわざ非百合ゲームと比較する必要はありませんが。

ゲーム内設定資料において、なるべく厳密に設定を解説してあれば良かったとも思いますが、
ユーザーの反応や希望を伺ったり、続編にて調整する為の余地をあえて残したとも考えられます。
今作のスタッフの関わった作品の中には、続編で真のエンディングを迎えたものもあると聞いています。
DLCでトゥルーエンドが見られる作品もあるそうですので、本作もその可能性が無いとは言い切れません。

ゲーム性メインの百合ゲームにおいて、初めて不朽の名作となるだけの
可能性があった数少ない作品であり、そしてまだその希望は絶えてはいません。
この嵐の中で、ロウソクに灯った希望の火を消さぬよう少しでも手助けをすることが出来たのなら幸いです。




見方:


以下では、必要な情報や伏線のほぼ全てを拾い上げてあります。
伏線や反復に気付き記憶するだけの能力が無ければ、構成の巧緻とは猫に小判です。
無論、伏線だけが構成の真髄というわけではありませんが。

  重要かつ明瞭な伏線
橙  重要かつ不明瞭な伏線
  さして重要ではないが明瞭な伏線
  反復
  伏線と反復

※ 色分けが増え過ぎると見づらくなるので、伏線と前振りは区別しません。
※ 性格付けに関する反復は無視します。
※ 起伏と溜めは扱いません。


ミスリードリスト:
刻の花嫁と新月の花嫁、嘆きの叫びと人工半妖化実験(カミラの関わっていない)

小道具リスト:
蒼い血、吸血行為、吸血の設定(妖魔の吸血は相手の能力を得るための行為)、
絵本(光の戦士)、感情を力に変えるルーエンハイドの能力、
刻を止める(無限に遅らせる)リリアーナの能力、未来を幻視するロエルジリスの能力、
懐中時計、記憶の硝子鏡、運命のペンダント(妖魔の心臓を破壊)


プレイを重ねるごとに、分析精度を上げていく予定です。




プロローグ:





教皇庁にて。この場所まで巫女リリアーナをエスコートせよ、との任務を受けるアルーシェ。

馬車で合流地点に向かうアルーシェ。森にて、見知らぬ少女が邪妖に襲われていた。

助けた後、リリアーナだと気付く。

車中で会話。互いのこれまでについて話す。
世界を救う巫女になれると言われ、何か思うところのあるリリア

※ 夢の中ではなく、現実のリリアは既に月の女王に奪われていた為、
  時を遅らせる力はほとんど残っていなかった。あの状況ではもう世界を救えないと分かっていた。
  夢の意味が曖昧な為、正確に説明することは出来ません


邪妖に馬車が襲撃される。共闘する二人、邪妖を撃退する。

他の邪妖に不意打ちされてアルーシェが危機に、
間一髪リリアーナが時を止める。その隙にアルーシェが邪妖を一閃。

力を行使したことに対し、リリアーナの体への負担を心配するアルーシェ。

壊れた馬車を捨て、山村まで歩く二人。

村に到着。花畑を見て、二人の想い出の場所である“星降りの丘”を思い出す。
昔話に花を咲かせる二人。任務が終わったら故郷であるユーラルムに一度帰ろうと約束。

教皇庁へと向かう。道中、ルーエが教皇庁を辞めルルド教団に入った
という噂があると話すリリア。驚くアル。

教皇庁前へと到着するも、少しためらうリリアーナ。

アルーシェ、教皇に聖騎士として任命される。
月の女王が目覚めた故、“刻の花嫁”を生贄に捧げよと仰せつかる。
そして、リリアーナが今回の刻の花嫁に選ばれた。

山村にて、ルーエンハイドと再会。アルーシェ、ルーエンハイドに教皇庁を辞めた理由を問い詰める。
自分はリリアを守ると言うアル。ルルド教団に来いと言うルーエ。
そこに邪妖が現れる、共闘する二人。ルーエはアルに、リリアを連れて逃げろと言う。

突如月の女王が現れ、不可解な言葉を告げる。戦闘が始まる。
幾度も剣を交えるが健闘むなしく、月の女王に心臓を貫かれるアルーシェ。
何かを思い出した様子の月の女王。叫ぶルーエンハイド。

※ アルストロメリアに心臓を刺されたことを思い出していた


ルーエの回想、ルルド教団にて。教主ロエルジリスが幻視した未来を聞かされる。
刻の花嫁を生贄に捧げることで、月の女王は力を増し、
世界に終わりがもたらされる
事になるだろう、と。
これをルーエンハイドとヴェルーシュカに告げるロエルジリス。

※ リリアの力によって、後にロエルは未来を見ることが出来なくなる。
  ヴェルーシュカと共に戦い(リリィクエスト)、未来を変えることは出来るとプレイヤーは知る


どこかで目を覚ますアルーシェ。そこで見知らぬ女性が告げる、
お前は血の渇きに苦しむことになるだろう、と。




第一章 『廃都は明けない夜の中に』:




ここはどこかと問うアル。見知らぬ女性、教皇庁の研究施設だと答える。
自己紹介をする女性。自分の名はカミラといい、教皇庁で妖魔や邪妖の研究をしているという。

月の女王に心臓を貫かれ、既に一度死んだ身であるということをアルーシェは知らされる。
実験で人工半妖として生き返らせたと告げられる。驚愕のアル。
蒼い血を与え、心臓も移植され適合しているという。

リリアとルーエはどこかと尋ねるアルーシェ。
アルーシェが殺された後、二人は姿を消したという、
何にせよリリアーナを探さなければならないと言うカミラ。
目撃情報を元に、ユーラルムへ向かう。

まずは拠点へ向かうアルーシェとカミラ。
邪妖に遭遇。血剣について説明するカミラ。二人でこれを一掃。
とある半妖の血をアルーシェへ流したという。

その半妖とは、伝説の存在であるアーナスである。またも驚くアル。
アーナスのことはアルーシェも知識として多少は知っているらしい。

※ 後にアーナスを正気に戻す為、蒼い血を吸うだけでなく、アーナスの血を返す


心を保った邪妖を見つけたアル。ネーロだと気付き呼び掛ける。
昔友達になったのだという。こういったモノも存在すると説明するカミラ。
邪妖と会話するアルを見て、実験が失敗してアタマがおかしくなったのかと心配するも、
蒼い血の力の成せる業かと推察するカミラ。

ネーロと共に、突如現れた邪妖と戦いこれを倒す。
これからも力を貸して欲しいと言うアル、応じるネーロ。
これからも同様に、心を保った邪妖を受け入れてやれと言うカミラ。

拠点となるホテル・エテルナに到着。かつて教皇庁が経営していて、今はカミラの管理下にあるらしい。
ルーエンハイドと再会、アルーシェの生存に驚く。心配していたと言い、
連絡が無かったことに対し少し怒るも安堵する。ルーエもリリアの居所を知らないという。

カミラを紹介するアル。ルーエはカミラの存在は知っており、
彼女は邪妖研究の権威であり、首都移転の立役者だという。
同様にカミラもルーエンハイドを調べて知っていて、現在はルルド教団に属し、
リリアーナを助けるという目的の為に行動しているのだろうと本人に確認を取った。
そしてホテルの利用をルーエにも許可した。

ホテルを見て回ることに。施設や式神の説明などを受けるアル達。

屋上にある教会を見て、結婚を考えることはあるかとアルに問うルーエ。
寝室に訪れ、一緒に寝ようかと言うアル。学生時代とは違うと言うルーエだったが、満更でもない様子。
せっかくだから一人一部屋にしようと言うアル。少しだけ拗ねるルーエ。

今日はもう休むことに。夢の中で蒼い月と世界の終わりを見るアルーシェ。

目覚めるも朝が来ていないことを疑問に思うアル。
アルーシェが月の女王に敗れて以降、一度も夜が明けていないと言うカミラ。

世界は永遠の夜に包まれたのか、と問うアル。
それなら、目覚めることのない眠りについているはずだと答えるカミラ。
夜が明けないのは、ユーラルム周辺だけだという。

※ リリアの力によって、世界全体にまでは波及していない


屋上に行き、蒼い月を見るアル。見えているのは蒼い血を持つ者だけだと言うルーエ。
ルーエはこれを教主ロエルジリスから聞かされていた。
また、新月の訪れと共に、世界は闇に包まれ永遠の夜が来るという。
アルは自分の見た夢と同じだと言う。カミラはこれに注意する必要があるとした。

滅びの時が近づいているとして教皇庁は、
刻の花嫁を月の女王に捧げ封印したいと考えている、とカミラ。
それを拒むアルーシェ。カミラは世界が救われるなら手段はどうでもいいという。
いずれにせよまずはリリアーナを探すことに。

目撃情報のあった廃都ユーラルムへと向かうアル達。
長時間の行動にその体は耐えられないと警告するカミラ。心配するルーエ。

廃都にて、純血の妖魔クリストフォロスと遭遇する。
リリアを知っているか尋ねるアル。アル達をからかった後、
それらしき人物が東へ向かったと教えるクリス。
この地は、人にとっても妖魔にとっても悲しみが溢れている
と意味深な言葉を告げるクリス。気が付いた時にはその姿は消えていた。

※ 主にアルストロメリアやマルヴァジーアのこと


心ある邪妖を見つけ、仲間に迎えるアル。名はピッツという蜂型の邪妖である。
そこでリリアのハンカチを見つけるアル。ピッツは自分がケガをした際にこれを巻いてもらったのだという。

報告に戻る二人。メンテナンスルームへ呼ばれるアル。

人工半妖技術は未確立であり、定期的な健診が必要であるという。
倒した妖魔の血が蓄積する程に妖魔に近づいていく。
故にこれを浄化する必要があり、同時に体は強化される。

渇きを満たすようにと、自分の血を吸わせるカミラ。血の相性は良いという。

※ 心臓を移植する際に調べた結果


一部始終を覗き見て驚くルーエ。自分が半妖だと実感し落胆するアル。
生き返らない方が良かったかと問うカミラ。自分はアルーシェを、
完全な人工半妖を作りたいという自身の願いを叶える為の実験台にしたのだという。
人でなしかもしれないと自身を卑下するカミラ。しかし感謝するアル。
「人かどうかは大したことではない、大事なのは何を成すかだ」とカミラ。
その言葉を繰り返し、胸に刻み付けるアルーシェ。
アルを最高傑作だとし、渇きを感じたらいつでも吸えと言うカミラ。

※ ミュベールの一件でカミラは苦しんでいた。
  何を成すかという言葉も最初にミュベールにかけていた。

  後に、ヴァルデロッサ相手に、人間だとか妖魔だとかは関係無い、
  人間と妖魔に必要なのは相手を受け入れる勇気だと語ることになるアルーシェ


寝室にて眠りに就くアル。起きた後、ロビーにてルーエが
何かを言いたげな様子だったがどこかへ行ってしまう。

再度廃都へリリアを捜しに向かう。資材置き場にて大型邪妖と遭遇、これを撃退。
強力な邪妖を倒すと蒼い月の進行を逆行させられることが判明。
リリアの懐中時計を拾うアル。心臓の負担が大きくなりホテルへ戻る。

ホテルで目覚めるアル。危ない所だったとカミラ。式神達に辺りを捜索させているという。

アルの無事を確認した後、プールへ向かうルーエ。追うアル。

アル、ルーエを見て綺麗になったと言う。からかうなとルーエ。
心情を吐露するルーエ。実は動揺していたのだという。
妖魔や邪妖は倒すべき敵であると教わっていた為。
そうした敵から人々を守り、世界を救う為に自分は騎士になったのだという。
いずれは敵となるはずの存在にアルがなってしまったが故に怖くなった。
アルが自分の知っているアルではなくなった気がしたのだという。
傷心のアル。リリアを捜し出せたとして、今の自分では怖がらせるだけかもしれないと落ち込む。
半妖でもアルはアルだ、リリアも分かってくれると励ますルーエ。何があっても自分はアルの味方だという。

※ 
後に、ヴァルデロッサ相手に、人間だとか妖魔だとかは関係無い、
  人間と妖魔に必要なのは相手を受け入れる勇気
だ、と説くアルーシェ。

明日に備えて休むことに。

ルルド教団にて。刻の花嫁は帰る場所に帰れずに苦しんでいるのだと言うロエルジリス。
月の女王の企み通り世界は滅びる、とヴェルーシュカに告げる。
ルーエンハイドから連絡が途絶え、側に半妖がいるのだという。
ルーエンハイドと協力して、刻の花嫁を取り戻すように頼まれ、これに応じるヴェルーシュカ。
世界もヴェルーシュカにも時間がないのだというロエルジリス。

※ リリアの力によって、後にロエルは未来を見ることが出来なくなる。
  ヴェルーシュカと共に戦い(リリィクエスト)、未来を変えることは出来るとプレイヤーは知る




第二章 『水の交わり、血の絆』:


久しぶりにちゃんと眠れたというアル。(リリアのことで気を張り続けていた)

リリアの新情報があるか尋ねるアル。無いと答えるカミラ。
ルルド教団に不穏な動きがあるが、これはルーエンハイドが
教団に戻らない事と関係があると推察するカミラ。
リリアを見つけるまでは戻れないというルーエ。

何か出来る事はないかと尋ねるルーエ。戻っていない式神が
手掛かりを得ている可能性があるとして、救出するようにと頼むカミラ。

廃都にて式神を救出後、拠点へ帰投。

ルーエにこれまでの経緯について尋ねるアル。
なぜ教皇庁を抜け、ルルド教団へ入ったのか。聖騎士にまでなったというのに。
その前に、刻の花嫁を月の女王に捧げ続けることについて問うルーエ。
犠牲は出したくないというアル。まるで生贄のようだとルーエ。
アル、リリアを生贄にはせずに守るという。ロエルジリスから
聞かされた真実をアルに聞かせるルーエ。
教皇庁が嘘を言うなんて信じられない、とアル。
どちらが本当かは分からないとしながらも、
ロエルジリスには全てを見通す目があり、自分が出会った時にも
気持ちを言い当てられたという事実から、信じることにしたのだと話すルーエ。

※ 本作が個別エンドであり、アルーシェと結ばれることがあれば、
  この時に言い当てられた気持ちとは、アルーシェへの恋心だと解釈し得る


話している内に世界を救うと感じた。それが付き従う理由だと。
戸惑うアル。まずはリリアを捜そうと提案するルーエ。

再度廃都へ。式神を救出、ホテルへ戻る。

後日、残りの式神を救出する為、再度廃都へ。
クリスと邂逅。“あのお方”の気配がするという。
嘆きの叫びには気をつけるようにと言われるアル達。

翌日もう一度廃都へ。式神を救出。

直後、奇襲を受けるアル。ルーエの知り合いらしい。
名はヴェルーシュカ、ルーエンハイドを取り戻しに来たという。
ヴェルーシュカに半妖かと問うアル、自分はお前達とは違うと斥けるヴェルーシュカ。
戦闘後、倒れるヴェルーシュカ。気が付くと近くにクリスが立っていた。
ヴェルーシュカを見て先が短そうだと言い、蒼い血を吸えば延命できるかもしれないという。
自分は敵だというヴェルーシュカに対し、それでも助けるというアル。
ホテルに戻りカミラに診てもらうことに。ルーエの仲間なら分かりあえるはずだと言うアル。
この強い気も“あの方”のものではなかったと落胆するクリス。

ホテルで目覚めたヴェルーシュカ。自分は殺そうとしていたのに、なぜ助けたのかとアルに問う。
悪い奴じゃない気がしたというアル。教皇庁の犬に何が分かると激昂するヴェルーシュカ。
確かに自分は教皇庁のエージェントだが、リリアを月の女王に捧げたりはしないと伝えるアル。
理由を問うヴェルーシュカ。代わりに答えるルーエ、アルの目的は自分と同じだと。
何故ルルド教団に戻らないのかと尋ねるヴェルーシュカ。
抜けたわけではなく、いずれは戻ると答えるルーエ。今はアルの側にいてリリアを捜したいという。
アルーシェを気にかける理由を問うヴェルーシュカ。
大切な幼馴染だからだと答えるルーエ。分からないというヴェルーシュカ。
しかし刻の花嫁捜しは自分も協力しようと申し出る。
ロエルジリスも刻の花嫁を捜していて、目的は同じだという。
アルーシェに対し、不思議な奴だと言うヴェルーシュカ。




第三章 『追憶の園は夢の香り』:


寝室にて。学校に行く時間だと言い起こしてくれるリリア
の夢を見て目覚めるアル。決意を新たにする。

ロビーにて電話しているカミラ、「……しかし、それは最後の……」

※ 妖魔の心臓を破壊するという運命のペンダントについて。教皇の一人であるエスフェリアと話していた


チョコレートドリンクを飲んでいると、見知らぬ少女が現れる。
名はエレノアというらしい。旅するショコラティエだという。カミラとは知り合い。
以前話したホテルお抱えのショコラティエだが、今回は商人としての支援を頼んだというカミラ。
稼ぎつつチョコの材料を集めているのだと言うエレノア。支援の理由を尋ねるエレノア。
幼馴染を捜していると伝えるアル。その特徴を説明するカミラ。
それらしき人が廃園となった学園へ向かうのを見たというエレノア。
母校だと気付くアル。夢に見たのは、リリアが自分を呼んでいたのかもしれない、と思うアル。

ルーエに報告するアル。昔を思い出す二人。
アルによると、リリアは星降りの丘が好きで、そこでいつも何かを祈っていたという。
恋人の丘とも呼ばれていた、とルーエ。そこで想い合う二人が告白すれば、
永遠に結ばれるという。あまり関心のない様子のアル。

ルルド教団に戻り、ロエルジリスに報告するヴェルーシュカ。
ルーエンハイドは無事で、半妖(アルーシェ)も敵ではないと報告。
自分の見えない場所へと運命が流れている、誰かの意志の力だというロエルジリス。
愛する人を待つ強い願いの力を感じると。
ロエルジリスに質問するヴェルーシュカ。ルーエンハイドは幼馴染だから
アルーシェを信頼している、というのが分からないという。
ヴェルーシュカの変化の兆しを感じ取るロエルジリス。
ロエルジリスは、彼女達を見ていれば分かると答え、
それは今のヴェルーシュカに必要なことだという。

※ 言うまでもなく、アルーシェを待つリリアーナの願い


教皇庁にてカミラが報告。アルーシェの半妖化は成功、成果も上々だという。
引き続き監視せよと仰せつかるカミラ。何か思う所があるエスフェリア。(三人いる教皇の一人)

※ 後に、カミラの電話の相手はエスフェリアだと判明する。
  個別エピソードでは、カミラはロエルジリスとも電話している


ホテルのロビーにて。会話するルーエとアル。
ルーエは上級生によく突っかかっていたよな、とアル。
それは悪事や不正を働いたからだ、とルーエ。
ミュベール隊長にはケンカの後始末でいつも迷惑をかけていたというアル。
先輩には頭が上がらなかったな、とルーエ。次いで“隊長”の二文字に反応する。
それはミュベール先輩の騎士隊にいたからだというアル。

メンテナンスルームにて。ヴェルーシュカの体を調べていて分かったことがある、とカミラ。
半妖化の施術がメチャクチャであり、性能を引き出す為に素体に悪影響が出ている。
何度も延命措置を受けていて、この先は長くはないという。
覚悟はしていたと言うヴェルーシュカ。
生きている内にやれるだけのことをやるだけだと言う。
あの国も無茶をする、とカミラ。ヴェルーシュカの過去を気にかけるアル。

エスフェリア皇立学園へ。クリスに遭遇。お互いの探しものはここにあるという。

学園中庭にて嘆きの叫びが響き渡り、邪妖が逃げ出す。

アル、リリア、ルーエの三人の部屋に訪れ、
卒園の日もリリアは星降りの丘で待っていてくれたと思い出すアル。

中庭奥にて。妖魔が現れる。純血の妖魔で名をヴァルデロッサという。
次いでミュベールが登場。妖魔に堕ちて解放され、清々しい気分だと語る。
アルーシェに妖魔になるように誘うミュベール。一度半妖になればもう戻れない。
仲間からも疎まれ、愛する人とも引き裂かれる運命が待っている。
お前の苦しみが分かるのは自分だけだとし、誘いかけるミュベール。
自分にはなすべきことがあるとして断るアルーシェ。
半妖の苦しみを知れば考えも変わる。もがき、苦しみ、絶望の果てに
心が折れた時、お前は妖魔になる。お前がどんな姿になっても、
私だけはお前を受け入れる。待っていると言い残し、その場を去るミュベール。
ミュベール隊長はきっとまた立ちはだかる、その時に自分は戦えるのかと自問するアル。

礼拝堂にて大型邪妖を撃破。

星降りの丘へ向かう。卒園の日もリリアはアルをそこで待っていてくれたという。

星降りの丘にて。再会しアルーシェの胸に飛び込むリリアーナ。
初めて会った時のことなどを思い出す二人。
当時のアルーシェは臆病で他者を傷つけていたという。(ネーロとの出会いもこの頃)
この時に初めてリリアーナに勇気と優しさを教えてもらったというアルーシェ。
起きてしまったことは戻せない、少し遅らせることが出来るだけと言い、
このまま時が止まってしまえばいいのに、とリリア。

※ これが告白だという見方が、他サイトにて上げられていた。そこに気づくとは……大したものだ

拠点へ。

リリアに対し心配したんだぞ、とルーエ。皆に感謝するリリア。
これからについて訊くカミラ。月の女王を倒しリリアを救うと答えるアル。
リリアは自分が教皇庁の指令通り生贄になるという。
驚くアルとルーエ。月の女王は想像以上に強く、
世界を救う確実な方法があるなら、そちらを選ぶべきだという。
それは嘘なんだ、とルーエ。ロエルジリスの言葉を聞かせる。
ルルド教団の言うことが真実かも分からないと斥けるリリア。
月の女王を倒せなかったら、皆死んでしまうかもしれない。
そんなことには耐えられない、とリリア。何が真実かは誰にも分からないが、
月の女王が世界を永遠の夜に包もうとしているのは確かだと言うカミラ。
アルに決断を委ねるリリア。アルに対し、良く考えて意見を聞いて決めることだと言うカミラ。

まずは皆に相談してみることに。

月の女王との戦いの後、どうしたのかと問うアル。
二人を助けるべく時を遅らせたと答えるリリア。
二人を安全な所に連れて行った後、力を使い過ぎた為か景色が歪み
気が付いた時にはユーラルムにいたという。おそらくは力の代償だという。
その後は邪妖から逃げて学園へ向かった。
そうすればアルやルーエが見つけてくれると思ったのだと。
助けてくれたことを感謝するアル。力は使い過ぎないようにと注意し心配するアル。
逡巡した後、それは時と場合によると言うリリア。表情を曇らせるアル。
そんなアルを見て謝るリリア。しかし自分が死ぬよりも、皆が死んでしまう方が
自分にとっては怖いのだというリリア。世界を救うだけなら
リリアの言うことももっともだけど、自分は……とアル。謝るリリア。

アルの決めたことについていくというルーエ。押し付けるわけではない。
アルの選択はきっと正しい、昔からそうで今も信じているという。

迷った時は己の直感を信じるようにしている、とカミラ。
それが一番後悔しないという。

生贄には反対、迷う必要は無い。ロエルジリス様が正しいと言って、
それに従うヴェルーシュカ。妖魔に力は与えるべきではないという。

世界には一つの悲しみも無い方がいい、チョコで世界を幸せにしたいというエレノア。
リリアーナさんを助ける方法があるのならそうしたいという。

眠らずに考えたアル。早起きのリリアと会う。
自分にとってリリアは特別な人であり、リリアがいたから自分はここまで来られた。
リリアと一緒に生きていきたい。月の女王を倒して、
世界もリリアも救ってみせると決意を固めたアル。
アルーシェの気持ちを受け入れ、その意志を尊重するというリリア。




第四章 『秘めた想いは地の奥に眠りて』:


皆の力を貸して欲しいというアル。快く受け入れるルーエ、
一人でも戦うつもりだ、とヴェルーシュカ。協力する、とエレノア。感謝するアルとリリア。
月の女王の居場所は分かっているのかと問うカミラ。これから探す、とアル。
そう言うと思って既に手掛かりを探しておいたというカミラ。
ここから東に、鉱山に偽装した研究施設があり、そこで過去
月の女王を捕えていたと聞いている、と説明するカミラ。
資料が残っているかもしれないらしい。しかし今では邪妖の巣窟。
ミュベール隊長が現れるかもしれない、とアル。
何か思うところがある様子のカミラ

※ 人工半妖実験での負い目


屋上にて。何をしているのか訊くアル。巫女のお仕事をしている、とリリア。
教会があったから、何か役に立てないかと思ってのことだという。
巫女の仕事について尋ねるアル。太陽への祈りや人の相談に乗ることだと答えるリリア。
騎士は人々の安全を、巫女はその心を支えるのだという。
それを聞きすごいなと褒めるアル。皆喜んでくれる、とアル。
皆との思い出になるというリリア。訝しがるアル、なんでもないとリリア。
悩みがあるならいつでも来てというリリア。
拾ったハンカチと懐中時計を返すアル。
時計が止まっている事に驚くリリア。「まさか、これも止まっているなんて……」

※ 最後の思い出作りは、数回に渡って言及される

ロビーにて、ミュベール隊長についてカミラに尋ねるアル。
人工半妖化実験における最初の被験者がミュベールである、と聞かされ驚くアル。
当時の技術は未熟で、半妖化もその浄化も今ほど技術が進んでいなかった。
増え続ける邪妖に対向する為に実験を急いだ。
蒼い血の拒絶反応、吸血衝動の苦しみ。ミュベールはそれらに耐えて戦い続けてきた。
しかし突然その行方をくらませた。教皇庁は死亡したと判断。

アルーシェの回想。
聖騎士に任命されたミュベールは特別な任務に就くという。
もしも自分が道を誤った時は、お前の手で私を殺して欲しい、と告げるミュベール。

そんなことがあったのか……とカミラ。
ミュベールが妖魔になったことに責任を強く感じている様子。
隊長は自分に運命を託した、とアル。
もしかしたら、蒼い血を吸えば助かるかもしれないと言うカミラ。
ただしアルーシェも妖魔になってしまう可能性があるという。
それを想像し自らを卑下するカミラ。

ユーラルムを襲った邪妖は、研究施設から発生した(逃げ出した)という。
直接関わっていない故、事情を完全に把握しているわけではないが、
何かの研究に失敗したのが原因であるらしいとのこと。
それを隠蔽(いんぺい)する為に、教皇庁は首都移転を行ったのだという。
実質的に教皇庁に故郷を奪われたことに対し、憤激するアルーシェ。
カミラは、教える必要はないと思っていたが、
アルーシェが自分の道を決める為に必要な情報だと考え話したのだという。

※ 月の女王を使って実験していたが、後にヴァルデロッサが解放した


鉱山にて。嘆きの叫びが響き渡る。逃げ出す邪妖。

奥に進みクリス登場。何をしに来たのかと問う。月の女王を調べる為、と答えるアル。
危険だからやめておけと注意するクリス。月の女王を倒す為だからそれは出来ないと斥けるアル。
クリスの探しものは何かと問うアル。聞かない方が賢明だと言うクリス。

更に奥へと進み、ベアトリア研究所に到着。そこにミュベールが待ち構えていた。
この先には進ませないというミュベール。

学園や騎士隊での日々を思い出すように呼びかけるアルーシェ。
その言葉に反応するも、思い出せないというミュベール。大切な何かがあった気がするという。
あなたに憧れていた目標だった、今ここであの時の約束を果たす、と言うアルーシェ。
切り結ぶ両者、激しい戦いの末、アルーシェの剣がミュベールのそれを両断し決着。
アルーシェが自分を超えてくるのではないかと、内心怯えていたのだというミュベール。
そして今、アルーシェは自分を超えた。しかし心のどこかでそれを望んでいたのも確かだという。
別れの言葉を最期に絶命しかけるミュベールだったが、
アルーシェがその蒼い血を吸うことで一命を取り留めた。

拠点へと戻るアル達。

ミュベールが目を覚ます。同時に正気に戻ったことに安堵するアルーシェ。

ロビーにて。信用し切れないヴェルーシュカ。ミュベール、共に戦うことで信頼を取り戻すと誓う。
それは心強い、とルーエ。自分をこんな体にした奴ら(妖魔)を許すわけにはいかないという。
共闘を申し出るミュベール、受け入れるアルーシェ。

部屋に戻るアル。心臓に負担がかかり、体が妖魔に近づいていることを感じる。

翌日。アルがミュベールと親しくしている姿を見て、嫉妬した様子のリリア。
アルと話すリリア。そこにルーエが加わり、じゃれ合う三人。それを見たヴェルーシュカは、
なぜそこにいるだけで安心したり笑顔になったり幸せを感じるのかと尋ねる。
幼馴染になれば分かるのかと言い、自分と幼馴染になってくれないかと申し出る。
あえて訂正はせず、三人はヴェルーシュカを快く受け入れる。
今、自分の心を明かしておかないと後悔すると思ったという。
そんなヴェルーシュカを見て、何かに気付かされた様子のリリア。

再度鉱山へ。

最深部にて大型邪妖を撃破。

ベアトリア研究所にて資料を発見。第十次半妖実験報告。
蒼い血……適合困難……月の女王を捕獲、などと読み上げるアル。
資料を拠点へと持ち帰る。

拠点へ戻る。

カミラへ資料を渡し解析を頼むが、肝心な所が暗号化されていて
直ぐには解読出来ないという。しかしそれだけ重要なことだと思う、とアル。

ミュベールに、これまでどうしていたのかと尋ねるアル。
ヴァルデロッサに捕まった後は、地下牢のような所で長い間
一日中拷問を受け続けていたという。顔を歪めるアルーシェ。
今ここでこうしていられるのだからそんな顔をするな、とミュベール。

※ ルーエも拷問されることになる前振り。リリィクエストではアーナスも受けていたと判明


屋上へ向かうリリア。追いかけるが何故か屋上にはいない。また空間の歪みかと推測するアル。

プールへ。リリアを発見。ずっとアルを待っていたという。
何か隠していることはないかと尋ねるアル。色々と隠してはいる、とリリア。
でも話そうと思っているのだという。ヴェルーシュカを見てそう思った。
実は今でも生贄になった方がいいと考えているのだという。受け入れたくないアル。
謝るリリア。しかしその方がアルを助けられるかもしれないという。言葉に詰まるアル。
ミュベール先輩とアルが楽しそうにしているのを見て、
自分の知らないアルを知っていると思って妬いていたのだという。
アルとずっと一緒にいたいと思っていると言うリリア。
自分もそうだと応えるアル。悲しいことは言わないで月の女王を倒そう、とアル。
もう迷わない、とリリア。一緒に月の女王を倒すことに同意。

アルが寝室へと戻るのを見送った後、独白するリリア。
まだ一つ言っていないことがある、しかしそれは絶対に言わないという。

※ 世界はもう終わりを迎えていたということ、しかし夢と現実が交わる為、
  結局のところ何が何だかよく解らないことに





第五章 『天使の謎かけ、悪魔の祈り』:


教皇の一人、エスフェリアと電話するカミラ。
リリアーナを取り戻した事について確認するエスフェリア。報告しなかったことを詫びるカミラ。
しかしそのおかげで月の女王について調べる時間が稼げたことであろう、と。
また、アルーシェを使って月の女王を倒す方法についても。
逆らうならその心臓を破壊せよ、とエスフェリア。
それは何度も言っているように最後の手段です、とカミラ。

※ 第三章でもこの事について電話で話していた

花嫁を捧げる赤の祭壇についての情報が届いているでしょう、とエスフェリア。
二人の教皇には怪しまれぬよう、任務は任務として取り組め、
しかし生贄に捧げるのだけは何としてでも避けるように、とエスフェリア。
了解するカミラ。電話を切った後で、その心臓は元々は自分のなんだが、と一人ごちる。

ロビーにて。暗号が全て解けた、とカミラ。二つの重要な情報。
一つは、月の女王は月の宮殿を拠点としていること。
二つ目は、そこに行くには幽霊船を使う必要があるということ。
幽霊船と聞き怖がるルーエ。どこにあるのか、とヴェルーシュカ。
書いていない、とカミラ。まずは船から、とリリア。
赤の祭壇にも、何かこちらに繋がる手掛かりがあるかもしれない、とカミラ。

廃都へ向かう。その前にロエルからの伝言を伝えるヴェルーシュカ、
強力な夜の力を持つ者が近づいているという。

※ これは、これまでに複数回なされた“嘆きの叫び”の帰結。
  月の女王の台頭を許してしまったのは、リュリーティスが攫われた為。
  リュリーティスの為に拷問を甘んじて受け入れ、
 その最中にリュリーティスが死んだと聞かされ、アーナスは我を失って暴走


廃都へ。大型邪妖を撃破。月の進行が何故か戻らない。

大時計広場にて。赤の祭壇を発見。クリス登場。
この祭壇は偽物だという。アルーシェ達を呼ぶ為の嘘だと説明するクリス。
周囲に結界を張った為、奴らに見つからずに話が出来ると言う。
幽霊船の呼び方を教えてくれるらしい。記憶の硝子鏡と呼ばれる物があり、
それは五つに割れて各地に散らばっているという。
森、学園、大きな穴にそれぞれ一つずつ、この街に二つ。
それを大いなる水鏡にかざすと幽霊船が現れるという。
全部集めこの場所に持ってくれば直してやる、とクリス。
集める度に面白い話を聞かせてくれるという。了解するアルーシェ。

ホテルにて。資料には他にも興味深い箇所があったというカミラ。
月の女王は新月の花嫁を求めている。その魂を身に宿した時、
月の女王は新月の女王に進化を遂げるだろう、と。
新月の花嫁ではなく、刻の花嫁ですよね?とアル。
だが違ったらどうする?とカミラ。考え事をしながら独り言を始めるカミラ。

※ この部分はイベントではなく、プールで話しかけると見られる


廃都にて鏡のかけらの一つ、勇気のかけらを拾う。
そこにはある絵があった。それはある人間が妖魔を剣で貫いている絵だった。
クリスが現れ語る。この絵のモチーフとなった二人は愛し合っていたという。
しかし世間はそれを認めなかった。誹謗や中傷が向けられ、その中には
実害が伴うものもあっただろうという。このような世界では生きられない、と二人は心中することに。

同じく廃都にて決意のかけらを拾う。
それは世界を滅ぼすと誓った妖魔の決意だと言うクリス。

聖者の森にて。リリアと歩いたのが遠い昔のようだと呟くアル。人間だった頃を思う。

川沿いにて悲しみのかけらを拾う。
愛する人が首を吊っているのを見つけた妖魔の悲しみだというクリス。

エスフェリア皇立学園、礼拝堂にて。希望のかけらを拾う。
愛する人と共に歩む未来に対する希望だと言うクリス。

鉱山、ベアトリア研究所にて。怒りのかけらを拾う。
実験の為に何度も殺されては蘇らされた妖魔の怒りだと言うクリス。

※ 嘆きの叫びは、マルヴァジーアとアーナスをミスリードさせる為にも用いられていた。
  故に、鉱山においても描写される必要があった


ユーラルム、大時計広場にて。
あれらは全て同じ妖魔の記憶だと明かすクリス。鏡を修復しアルに渡す。
突如嘆きの叫びが響き渡る。“あの方”が来るという。その場を後にするクリス。

教会前広場にて。謎の妖魔が現れる。襲いかかる妖魔、応戦するアルーシェ。
アルーシェに対し、自分の血も流れているな、お前は誰だと問い掛ける妖魔。
教皇庁のエージェント、アルーシェだと答える。
分からないという妖魔、血を返せという。自分が誰かも分からないという。
斬り合った後、姿を消す妖魔。

命拾いしたな、とクリス。あのお方は夜の君。かつて“アーナス”と呼ばれていた者だという。
月の女王にしてやられた結果だという、暴走を止めて欲しい、とクリス。
どうすればいい?とアル。
あの方の愛する人がこの街辺りに来たらしい、本人でなくともいいから、
その痕跡さえ目にすれば正気に戻るはずだという。了承するアル。
月の女王を倒すのは、自分の願いでもある、とクリス。

ホテル前にて。心臓を抑えるアル。蒼い血による衝動が強くなってきた。
蒼い血を浴び過ぎた為かと推測。このまま妖魔になってしまうのか。
ミュベール隊長のように、そしてアーナスのように暴走を。
もし皆を傷つけてしまったら、と不安になるアルーシェ。
以前屋上でリリアが言ってくれた言葉を思い出す。リリアに相談することに。

屋上にてリリアと相談。妖魔になり、皆を傷つけてしまったらと思うと怖くなる、とアル。
どうしたらいいのかと尋ねる。その時は私が助けるし、きっと皆が助けてくれるというリリア。
本当にそう思っているのかと聞くアル。これは自分がアルだったら言うだろう言葉だという。
リリアの言葉が聞きたい、と言うアル。自分なら、誰かを手にかける前に
殺してとアルに頼むという。謝るリリア。礼を言うアル。
この役目はあいつに頼むしかない、と心の中で決意する。

メンテナンスルームにて。カミラとミュベールが何かを話している。
ミュベールに謝罪するカミラ。必ず成功すると大口を叩いておきながら失敗した、と。
気にしていない、とミュベール。妖魔になったのは自分のせいだ、
自分は人でなしだと、自責の念に駆られるカミラ。
大事なのは何を成すかだと言った言葉を忘れたのか?とミュベール。
私達はまだ道の途中だ、まだ何も成していない、いくらでも取り戻せる。
カミラを励ますミュベール。また共に進もう、とカミラ。応じるミュベール。

眠れないアル。屋上にてルーエと話す。もし自分が妖魔になって
皆を傷つけるようなことがあれば、その時は自分を殺してくれと。
何故そんなことを言うのかと問うルーエ。こんなことを頼めるのはルーエだけだ、とアル。
決してそんなことにはならない、私がアルを守る、とルーエ。その為に強くなった。
それでも怖いというアルーシェ。抱き締めるルーエンハイド。




第六章 『氷の玉座を作りしは涙』:


ロビーにて。先の件、ルーエは了承してはくれなかったが
最後にはやってくれるはず、とアル。

大いなる水鏡とは何かと考え込むアル。しかしアル以外は全員分かっていた。
実は自分も分からなかったとフォローするエレノア。気を使わなくていい、と落ち込むアル。
皆を鼓舞するルーエ。がんばろう、とリリア。

クリスとの約束を果たす為ユーラルムへ。
指輪を発見。AからLへと刻まれている。

水鏡を湖にかざし、幽霊船に乗り月の宮殿へ。

奥に進むとクリスが登場。本当にここに月の女王がいるのか、とアル。
そう聞いている、とクリス。奴は狡猾だから油断するな。
それと近くにあのお方の気を感じる、とクリス。
出来たらあの方の血を吸って、アルーシェの中に流れている
アーナスの血も吸わせてやって欲しい。
妖魔の吸血は相手の力を得る為のもので、アルーシェの中に眠る
アーナスの力によって、その記憶を呼び覚ますことが出来るかもしれないという。了解するアル。

更に奥へと進む。

そこにアーナスが佇んでいた。呼び掛けるアル。
分からない……と繰り返すアーナス。「返せ……。血を……!私の大切なものを……!」

※ これはリュリーティスを指す。脚本的に、あえて“人”と言わせなかったのは、
  作品の主題が曖昧になるのを避ける為。この作品は主にアルーシェの物語であって、
  前作主人公へのウエイトを割くわけにはいかなかった。と推察される

アーナスを退けた後、指輪を差し出すアル。
それは大切な物だ、大切な人の……と言うアーナス。
互いの血を吸い合う二人。自分の血を取り戻し、正気に戻るアーナス。
(アルが吸ったのは、アーナス自身のものではない蒼い血)
アルに名を尋ねる。答えるアル。感謝するアーナス。悪い夢から覚めたようだという。
伝説の半妖アーナスですよね、と尋ねるアル。
伝説と聞いて驚くアーナス。自分も有名になったもんだと苦笑。
クリス登場、お前にも迷惑を掛けた、と謝るアーナス。
あなたを追って随分と遠くまで来てしまった、とクリス。
暴走していた間のことを教えてほしいというアーナス。
月の女王が世界を滅ぼそうとしていると聞かされ憤慨。
共闘を申し出るアーナス。それは心強いと受け入れるアル。

ホテルへ戻り、皆にアーナスを紹介するアルーシェ。驚く一同。

再度月の宮殿へ。

玉座にて、月の女王のお気に入りがようやくここまで来たか、とヴァルデロッサ。
月の女王はどこにいると問われ、ここにはいないと答える。
ここには辛い思い出が詰まっているのだという。
自分の役目は、アルーシェを苦しめることだ、とヴァルデロッサ。
戦う両者。撃破したかと思いきや、それは氷の身代わりだった。
隙を突かれルーエンハイドが攫われる(さらわれる)。
アルーシェを一番苦しめることができるのはルーエンハイドだとして攫ったという。
月蝕城にて待つ、とヴァルデロッサ。

※ リリア自身ではなかったのは、自分がアルに一番愛されているというのが
  自惚れだと思った為か。夢は思い通りにはならないからか


地下牢のような所で、毒の拷問を受けるルーエンハイド。決して屈しないと気力を振り絞る。
これまでの騎士は一日と持たなかったと言い、まずヴァルデロッサを恨み、
次に自分を恨み、後悔し、最後には守ると誓った愛する人を憎みながら堕ちていったという。
流石は半妖、ミュベールは百日も責苦に耐え続けたと語るヴァルデロッサ。

ルーエの叫びが城内に響き渡る。




第七章 『最後の夢、最後の望み』:


ルーエが攫われたことを皆に報告。悔むアル。月蝕城はどこにあるのと問うリリア。
電話を切るカミラ、湖の中にあるという。戸惑うアル。
教皇庁から連絡があり、湖から強大な夜の力が溢れているという。
皆に出発の号令をかけるアルーシェ。

幽霊船にて月蝕城へ。

城内に到着、ルーエの悲鳴が聞こえる。先に進むとクリスが待っていた。
偽の情報を掴まされたことを謝る。誰にも分からなかったのだから仕方がない、とアル。
月の女王は狡猾で手段を選ばない相手だとして、注意を喚起するクリス。
生きて帰るようにと言われるアル。お前が死んだら楽しみがなくなる
と言われるなど、すっかり気に入られている様子。

地下牢に到着。拷問を受けているルーエ。
ルーエンハイドの目の前でアルーシェを殺せば、絶望して妖魔に落ちる。
そしてアルーシェの心臓を刺させるのだと語るヴァルデロッサ。
お前だけは許さない、とアルーシェ。

※ アルストロメリアとマルヴァジーアの悲劇を再現させるつもりなのだろう


ヴァルデロッサ撃破。自分の役目はこれで終わりだというヴァルデロッサ。
なんのことだと尋ねるアル。妖魔と人間は分かりあえない、夜と昼は共存し得ない。
人間は炎や電気で必死になって夜を光で埋めようとしている。
そうしていずれ世界は光であふれ“よるのないくに”が訪れる。
それは妖魔が生きることの出来ない世界。だから同じことをしてやるのだ、
世界を夜で埋め尽くす、と語るヴァルデロッサ。
そんなことはない、共存していける。人間だとか妖魔だとかは関係ない。
大事なのは何を成すかだと教わり、人間でも半妖でも私は私だと言ってくれる人もいた。
人間と妖魔に必要なのは相手を受け入れる勇気なんだよ。と応えるアルーシェ。
アルーシェのような人間がもっといれば、マルヴァジーア様は……と続けるヴァルデロッサ。
過去の悲しみのあまり、もはや誰の言葉の受け入れることはない、
どうかあなたの手で解放して、と言い残し息絶えるヴァルデロッサ。

ルーエを助ける為、蒼い血を吸うアル。気を失うルーエ。
ルーエの持つ、感情を力に変える能力を手に入れるアルだったが、身体は完全に妖魔になってしまった。
それでも何を成すかが大事だというカミラの言葉を噛みしめるアルーシェ。

※ 設定上、妖魔の吸血は相手の力を得る為の行為だとされていて、
  体が妖魔になったことで初めてアルーシェは相手の力を手に入れられるようになった


ホテルに帰還。

回想。ルーエンハイドに機械を渡すカミラ。
アルーシェはお前に運命を託した。そうだな?と確認。応じるルーエ。
これは何なのかと問う。それは妖魔の心臓を宝石に換えて破壊する装置だ、と説明するカミラ。回想終了。

寝室にて。ルーエに寄り添うリリア。無事で良かったと安堵。
暴走したら止めて欲しいと、以前アルに言われたと語るルーエ。自分にその資格があるのかと思い悩むルーエ。
心配した後、ルーエがやらなかったら誰がやるの?アルはルーエを信じたのよ
そんな自分を信じてあげて、と勇気づけるリリア。どこか辛そうな様子。
少し一人にしてくれ、とルーエ。部屋を後にするリリア。

※ 一番アルーシェに信頼されていることに対する嫉妬を含んでいる為か。
  あるいは、夢は自由にならず自分にはどうすることも出来ないからか


ロビーにて、心配を掛けてすまなかった、とルーエ。残るは月の女王のみとし、出発する皆。

月蝕城、月の塔にて。
もっと苦しむがいい、その苦しみがお前を美しくする、入るといい花嫁よ……
と、どこかから語りかける月の女王。

月の塔最上階にて。
リリアは渡さない、世界を守る為に、いやリリアの為にお前を倒す。と、アルーシェ。
叶わぬ恋に身を焦がす魂は美しい、自分も妖魔と人間の恋の苦しみと死の味を知り、
この力は強く大きくなった……と語る月の女王。
良くぞここまで苦しみを力に魂を磨き上げた、とアルーシェに語りかける。

切り結んだ後、その胸を貫くアルーシェ。これで精一杯なの……?
あの時はこんなに優しい剣ではなかったわ、心を、魂ごと心臓ごと貫くような悲鳴のような剣だった……
もう一度この心臓を貫くのでしょう、アルストロメリア……
と口にするマルヴァジーア。

更に戦う両者。心臓を貫くアルーシェ。月の女王とリリアが消失。空間が歪み世界の色が変わる。

起承

アルに待っていたわ……と呼びかけるリリア。真実を口にする。
アルが死んだ後、自分はユーラルムで月の女王に奪われた、と語る。

※ 純潔だという意見もあるが、吸血の際に能力を全て奪われたということを指すと筆者は解釈している。

既に世界は終わりを迎えていた、起きてしまったことは戻せない。ただ遅らせることが出来るだけ
刻を遅らせたユーラルムは、自分の夢の一部になった。
アルともう一度街を回り、アルが自分を守ってくれるという夢。世界が終る前に夢が叶った、とリリア。

まだ終わっていないと言い、吸血しリリアの力を手に入れるアル。
ルーエンハイドの持つ感情を力に換える力を使って、リリアーナへの想いを力へと換えるアルーシェ。
時の流れを無限に遅らせることで、終わりの時を遅らせ続けることに。
命の尽きかけるリリアーナに寄り添い、永遠に時を遅らせ続けるアルーシェ。

起承

後日。それが二人を見た最後だったと語るルーエ。

ユーラルムを邪妖の手から奪還したカミラは、教皇庁に残りその体制を改革していく。
アルーシェの帰る場所である、ホテルの経営を続けている。

究極のチョコレートを量産出来るようになったエレノアは、
さらに美味しいものを目指し世界に広めることを決意。
いつの日か妖魔も人間も皆を笑顔にするそのチョコレートが、アルーシェに届く日を夢に見ながら。

ヴェルーシュカもまたアルーシェ同様、活動限界を超えて生きていた。
アルーシェと共に戦う日を願いながら、命ある限り戦い続けることを決意。

ミュベールはルルド教団に迎えられ、アルーシェが帰る日を思い、
強さを求め高みを目指し続ける。

クリストフォロスと共に、二人を助けることを夢見ながらも、
まずは愛する人と再会する為、東へと向かうアーナスだった。

ルルドに入団してきた者達の前で、世界を共に守ろうと呼びかけるルーエンハイド。
教団の戦士を率い、幼少の頃より夢見ていた光の戦士となった。
演説の場である教会には、アルーシェとリリアーナのラベンダーが咲き誇っていた。





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